ローストビーフ
伝統的なイギリス料理のひとつで、牛肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにしたもの。



焼きあがった後は薄くスライスして、グレイビーをかけて食べる。薬味としてホースラディッシュ、マスタードやクレソンとともに供される。


グレイビーソースは、調理された食肉から出る肉汁を元に作られるソースである。


(グレイビーとは第一義的には肉汁そのもののことである。グレイビーソースという表現は英語圏でも見られるが、gravy自体に「肉汁(gravy)から作るソース」という意味もある。)



またサンドイッチの具やハッシュドビーフに用いられることもある。中身をほんのり赤みが残る程度に焼き上げるのが最上とされている。

 

ローストビーフの付け合わせ
定番は野菜です。

 


アスパラガス(竜髭菜)
被子植物の中の単子葉植物に属する多年生草本植物である。
 

 

 

クロンキスト体系ではユリ科に含めているが、分子系統学によるAPG植物分類体系ではキジカクシ科に属している。雌雄異株である。

 

 

葉のように見えるものは実際は極端にほそく細かく分枝した茎であり、本来の葉は鱗片状に退化している。

 

 


椎茸
ハラタケ目-キシメジ科に分類されるキノコである。異説では、ヒラタケ科やホウライタケ科、ツキヨタケ科ともされる。

 

 

シイタケは日本、中国、韓国などで食用に栽培されるほか、東南アジアの高山帯や、ニュージーランドにも分布する。

日本においては従来精進料理に欠かせないものであり、食卓に上る機会も多く、また旨み成分がダシともなるため、数あるキノコの中でも知名度、人気ともに高いもののひとつである。
 

 


イギリスではローストビーフは伝統的に日曜日の午後に食べる昼食(サンデーロースト)のメインディッシュとして扱われ、この際にはヨークシャー・プディングを添える。



もっともかつての貧しい家庭においては、ヨークシャー・プディングの量を増やして腹を満たし、ローストビーフの量を節約する事があり、実質上、主食と副食の関係が逆転する場合もあった。

残り物の冷たいローストビーフは、翌日月曜日に チップス(フライドポテト)とサラダとともに 晩ご飯に供される。

かつてのイギリス貴族は日曜日には牛をまるごと一頭屠ってローストビーフを焼くサンデーローストという習慣があり、大量の残り物で平日の食事をまかなっていた。


このような習慣によって、イギリス料理にはローストビーフ以外には大して美味しいものが無いという状態になり、「イギリス料理はまずい」という評判をつくる原因のひとつになっている。

その一方、ローストビーフの残り肉の調理法のひとつとして、植民地インド由来のカレーを作る文化が生まれ、他国にも広まった。

また、エンドカット部分は旨味が一番染み込んでおり、エンドカットを指定して注文する客も少なくはない。エンドカット部分は肉塊一つから両端の2つしか取れないため貴重である。


日本においては、伝統的な御節料理ではないものの、人目を引く一品として加えることも多い。

また、丼飯の上にスライスして並べた「ローストビーフ丼」も2016年頃より若い世代に人気を博しており、生卵やマヨネーズ、ヨーグルトソースなどをかけて食される。

 

 


煮物椀
「煮物椀」と聞くと、筑前煮や肉じゃがなどの煮物料理を思い浮かべそうなところではありますが、懐石料理や会席料理では御吸い物のことを指します。



茶懐石料理では、最初に「向付」「汁」「飯」が膳にのった※折敷(おしき)が出されます。その折敷に続く料理が「煮物椀」や「椀盛り」とも呼ばれる御吸い物となります。

※折敷
懐石料理で用いられる、食器などを載せる盆の一種。「隅切折敷」「平折敷」「足打折敷」など、形状が異なる複数の種類がある。


懐石料理では、まず「飯椀」「汁碗」「向付」の3種が折敷に載せて供され、折敷はそのままで、上に載せる料理が次々に入れ替えられる。


古来、神事において、神饌を供える際に用いられてきた盆の一種。三方と呼ばれる直方体の台の上に載せられたが、現代においては折敷と三方が初めから結合していることが多い。


煮物椀は酒の肴として出されるもので、御飯と一緒に出される味噌汁などの汁物とは、意味も用途も異なります。


煮物椀は以下の4つの要素で構成されます。
出汁を薄味で調味した  吸い地
椀の主役になる     椀種
椀種にそえるあしらえ  椀妻
香り付けの       吸い口