東京2020
↑ 聖火皿へ点火する石原さとみさん(奥)と田口亜希さん=福島県楢葉町のJヴィレッジで2021年3月25日午前9時33分(代表撮影)
↓ 第一走者の岩清水さんとなでしこジャパンワールドカップ代表メンバーJヴィレッジで2021年3月25日
沿道規制で逆に密 スタッフも「ぼくらいる意味…
せっかく来たのに聖火が見えないじゃないか――。
25日午前9時。東京オリンピックの聖火リレーで、第1区間の「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)の周辺では、新型コロナウイルスの感染対策で沿道での観覧が規制されていたが、知らずに訪れる人が続出した。
↑ 第二走者大和田朝斗さんにつなぐ岩清水梓選手
なでしこジャパンワールドカップ代表メンバーJヴィレッジで2021年3月25日 ↓
規制エリア外の聖火ランナーが垣間見えるポイントには100人ほどが集まり、逆に密集状態が発生していた。
「ここは思い入れのある場所だから、どうしても聖火が見たかったのに」。同県広野町出身で現在はいわき市で避難生活を続けている無職の遠藤幸次さん(65)は残念がった。
2011年3月の東京電力福島第1原発事故の際は原発の敷地内で復旧作業に当たったという遠藤さん。当時、作業の拠点となっていたJヴィレッジから毎日のように現場に通っていたといい、思い入れのある場所だった。
この日は聖火を一目見たいとビデオを担いで朝一番に駆けつけたが、沿道からの応援が規制されていることを知らず、規制エリアの外から眺めた。
↑ なでしこジャパンワールドカップ代表メンバーJヴィレッジで2021年3月25日
いわき市ミニセレブレーションを見るために、東京五輪聖火リレーの旗をてに並ぶ市民。いわき市で2021年3月25日梅村直承撮影 ↓
県の実行委員会によると、第1区間での沿道の規制は組織委員会の判断だという。グランドスタートが無観客になったことで、会場周辺に観客が集まる懸念があったことから、区間全体の沿道での観覧が規制された。
告知もしていたが、現場では知らずに訪れる人が後を絶たず、ゴール地点のJR常磐線Jヴィレッジ駅から200メートルほど離れた場所には100人ほどが集まった。「これじゃあ逆に密じゃないか」。カメラを構えた男性がつぶやいた。
↑ 午前9時50分。車列に続いて聖火ランナーが遠目に確認できたが、集まった人たちの反応は薄かった。感染対策で声援の自粛を求められていたこともあるが、拍手を送るには遠すぎる距離だった。
「走者の顔も炎も見えやしない。何のためにやったんだか。こんなんじゃ盛り上がらないよ」。遠藤さんがぼやいた。
規制エリアの内側には観客もいないのに「密を避けて」という看板を背負ったスタッフたちが複数人配置されていた。
「ぼくらはいる意味ないですよね? なんでここに配置されたんだろう?」。コロナ禍の不安を抱えた中での聖火リレー。
スタッフの一人は感染対策のちぐはぐさに首をかしげていた。【川崎桂吾】3/25(木)毎日新聞
東京五輪エンブレム
東京2020オリンピックのエンブレムの盗用疑惑で白紙撤回された東京五輪・パラリンピックのエンブレム。
再公募の結果、14,599点があつまり、最終候補4作品の中から「組市松紋」に決定、作者は野老朝雄氏。
↑ 私にも関係者の一人として東京2020大会広報PR用バッジが送られて来ました ↓