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玉泉寺(ぎょくせんじ)
静岡県下田市にある曹洞宗の寺院。山号は瑞龍山。本尊は釈迦如来。
 
この寺の創建年代は不詳であるが、元は真言宗寺院であったという。天正年間(1573年-1592年)に曹洞宗に改宗された寺である。
 
幕末期にアメリカの総領事館として使用された寺として知られる。
 
 
 
 
 
 
 
幕末、開国の舞台。
瑞龍山玉泉寺は、真言宗の草庵であったのを、天正の初め(1580年代)開山一嶺俊栄大和尚の来錫によって曹洞宗に改宗され、現在に及ぶこと440年の歴史を有する古刹。
 
嘉永7年(1854年)3月、日米和親条約の締結、同年5月の付録13ヶ条の締結により、当寺は米国黒船乗員の休息所・埋葬所に指定されました。
 
その2年後、安政3年(1856年)タウンゼンド・ハリス総領事、通訳官ヒュースケンが下田に着任し、同年8月玉泉寺を日本最初の米国総領事館として開設。
 
境内に星条旗が掲揚され、以来2年10カ月、玉泉寺は幕末開国史の中心舞台となりました。又、それ以前は日露和親条約の交渉の場となり、プチャーチン提督やディアナ号高官の滞在等、開国の歴史を彩る貴重な寺歴がある。
 
 
 
↑ ハリス顕彰記念碑 
昭和2年、当時の大実業家、渋沢栄一子爵による建立。記念碑には、ハリスの日記の一文が刻まれており、碑陰には渋沢子爵直筆の文が刻まれています。 
 
 

領事館とは、
領事の活動の拠点として設置される在外公館である。

大使館が通常接受国の首都におかれるのに対し、在外自国民の保護や外交事務、情報収集や国際交流・広報などの拠点として設置する。
 
また戦争・災害などといった不測の事態にはリスクを分散しつつ大使館の機能をスムーズに移転できるよう、主な総領事館は首都とは別の主要都市(例えば日本なら大阪など)に設置されることが多い。
 
領事および領事館は主として地勢的な便益のために設置されるものであり、その設置は派遣国の任意である。たとえばアメリカ合衆国には現在14の日本総領事館が設置されている。
 
 
↑ カーター大統領の来訪記念サイン 
 
 
↑ 牛乳の碑 
当寺には、ハリス総領事が体調を崩した際に、近隣の村々から薬として牛乳を購入したという古文が残っております。
 
2週間で約一升(1.8ℓ)が届けられ、その代金として今の金額で15〜20万円を支払っています。当時の牛乳はとても貴重であった事がわかります。
 
 
 
↑ 本堂(初代米国総領事館)
嘉永元年(1848年)3月、当山20世翠岩眉毛大和尚の代に現在の本堂が落成しております。日米和親条約による下田開港から米国総領事館閉鎖までの6年間、幕末開国史の中心舞台となった建物です。
 
 
 
 
 
 
↑ ハリス記念館 ↓
タウンゼンド・ハリス総領事愛用の遺品や関連資料、古文書等を多数展示。
 
又、黒船来航時、下田港に於いて踏海の企を起こした吉田松陰の遺品、ロシアの黒船ディアナ号将校モジャイスキー撮影の日本最古の銀板写真等、多数の資料を展示する幕末開国史第一級の資料館です。