ベトナム紀行・東京国際空港其の25
ベトナム航空機
離陸に用いる滑走路の端に位置を合わせ滑走路方位に向きを合わせる動作をタキシングとよぶ。
タキシングは、航空機が自らの動力で地上を移動すること。多くの場合飛行場の誘導路上を車輪で行うが、スキー装着機による雪上の移動やフロートによる水上移動もタキシングと呼ばれる。
移動は、固定翼機の場合地上走行によって行う。

↑ 駐機場から誘導路へ ↓



固定翼機の車輪は動力を持たないため、飛行に用いる動力(プロペラエンジンやジェットエンジンなど)をタキシングのためにも用いる。
飛行中の空中より地上は、エンジン効率が悪く、タイヤの転がり抵抗もあるので、タキシングには移動距離・速度の割には多大な燃料(時間を無視して同じ距離を移動するなら約4倍)を必要とする。







移動時間や燃料の節約のため、あるいは交通整理のため、離陸性能が満足すれば、滑走路の端までタキシングをせずに滑走路の途中から滑走路に進入して離陸することもあり、これはインターセクション・デパーチャーと呼ばれている。
飛行場の大型化に伴い、タキシング距離が非常に長くなったため、航空機自身の動力による移動は効率が悪い(例えばボーイング747は、タキシング1分あたりおよそ50 - 60リットルの燃料を消費する)。
このため牽引車両による移動範囲の拡大が検討されている。





特にヨーロッパを中心にプッシュバックから滑走路までのタキシング時にエンジンを始動させないで走行できるように電気自走タキシングシステムやハイブリッド電気牽引車の開発研究が進み、一部小型ジェット機で実用化されている。
なお、東京国際空港(羽田)やジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)などにおいて、交差する複数の滑走路を同時に離着陸に使用する場合は、インターセクション・デパーチャーにする必要がある。





離陸許可が出ている場合、滑走路端で止まらずにそのまま離陸する(ローリングテイクオフ)場合と、いったん停止して、ある程度エンジン出力を出してからブレーキを離し離陸する(スタンディングテイクオフ)場合があり、それぞれ一長一短がある。
混雑する空港では、先に離陸した航空機が十分に安全な距離まで離れていき、かつ、その後方乱気流が収まるまで、次の離陸機は待たなくてはならない。
そのため、次の離陸機は滑走路に入ることはできても、所定の時間(2分程度)が経過するまで離陸できず、滑走路上で待つことになる。

↑ 滑走開始 ↓

このため、必然的にスタンディングテイクオフになる。一方で、騒音問題に配慮しなくてはならないような空港では、地上の滑走路上で停止してエンジンをふかすことはせず、速やかに離陸する(ローリングテイクオフ)。

