コスモスとは
コスモスの仲間はメキシコを中心に約20の野生種が知られています。その中でもコスモス・ビピンナツス〔Cosmos bipinnatus〕とその園芸品種を指して「コスモス」と呼ぶのが一般的です(以下、本種をコスモスと呼びます)。

コスモスは春~初夏にタネをまいて夏~秋に花を楽しむ春まき一年草として扱います。野生種はメキシコの高原が故郷、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。和名のアキザクラが示すとおりです。

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↑巾着田(埼玉県日高市の彼岸花群生地に隣り合わせています)↓
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↑観光バスが列を成す駐車場(テント後方)
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園芸品種には一定の気温があれば日長に関係なく開花する早咲き系があります。早咲き系は春早めにまくと初夏には開花します。また、早咲き系に対して従来通り秋に咲く系統を遅咲き系と呼ぶこともあります。ちなみに、主力で広く普及しているのは早咲き系の品種です。
 
野生種は草丈2から3メートルになりますが、園芸品種は矮性種で40センチ、高性種で1.5メートルほどです。

葉は細かく枝分かれして羽状になります。花径は大輪種で10センチを超します。
色は白、ピンク、赤、黄色などがあります。白地に紅色の縁取りが入るピコティ咲きなど可愛らしいものもあります。

一重のほか、花びらの付け根に小さな花びらが付くコラレット咲きや花びらが筒状になるユニークな品種もあります。

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由来・来歴
コスモスは英語で「宇宙」の意味ですが、植物でいうコスモスはギリシア語の「kosmos」に由来し「美しい」という意味です。美しい花の姿に由来します。種小名のビピンナツスは「2回羽状の」の意で羽状の細かい葉姿にちなみます。

ヨーロッパへは17世紀末から18世紀初頭にスペイン人神父によりもたらされました。日本へは江戸時代末、文久年間に伝わりました。広く普及したきっかけは明治前期、イタリアから東京の美術学校に赴任してきたラグーザによって持ち込まれたタネによると言われています。

品種

センセーション 
1930年代にアメリカで育成された早咲き系統の品種です。コスモスの代名詞的な品種で、広く栽培されており、景観作り(コスモス畑)にもよく使われます。

センセーション・ベルサイユ 
 花径が10cmを超す大輪種。単にベルサイユとも呼ばれます。

サイケ 
花びらの付け根に小さな花びらが付くコラレット咲き。

イエローガーデン 
コスモスでは珍しい黄花の品種。

シーシェル 
花びらが筒状になるユニークな品種。
 
近い仲間
コスモス属の仲間でよく栽培されているものに、以下の2種の園芸品種があります。

キバナコスモス
オレンジ色や黄色の花を咲かせます。野生種は草丈1ないし2メートル近い仲間
コスモス属の仲間でよく栽培されているものに、以下の2種の園芸品種があります。

チョコレートコスモス
毎年花を咲かせる多年草です。赤みがかったチョコレート色の花を咲かせ、チョコレートのような香りを放ちます。

代表的な品種にショコラや赤花種のストロベリー・チョコがあります。 地中にダリアのような球根ができます。

花言葉
少女の純真 真心。