授業の一環として行われていたこともあって、講演ではなく
学生の質問に対してズントー氏が答えるという形式。
とても貴重な時間を経験できました。

作品を語るのではなく、建築の捉え方や、プロセスなど
出来たもの以上に重要な、そして私たちに一番必要なことを語ってくれた。
それは、誰も思いつかないようなビックリする話しではなく、
だれもが知っている、基本的すぎて通り過ぎる部分の大切さだった。
「自分が誰なのかを知る事、自分自身であること」
「経験を積み、職人に敬意を払い、他人の話しをよく聴くこと」

氏はまた、抽象的な白くシンプルな建築に対して反対の位置に居る事を強調していた。
現在のメインストリームになっている、軽くて薄くて透明で、、、という建築ではなく
時間をかけて素材に向き合い、表層でなく建築の内側から思考する姿勢の大切さを何度も話していた。
一見、とてもミニマルだったり抽象的に感じる建築の背景には
驚くほどに実直な姿勢があることを見せてもらいました。
見た目の派手さを嫌い、あくまでもノーマルなことを
とことん煮詰めて煮詰めていく。
建築家亡き後も建築として在ることの必要性を説くところも印象に残った。
優しい眼差しの内側に在る、強い意志を見た。
改めてすごい人だと感じ入る一日でした。