エコという名の下に生産され、消費されるものたち。
私たちにとって、本当に必要なものとは一体何だろう。
私たちは、これ以上何が欲しいのだろう?
、、、
豊かな生活とは、何だろう?

建築家として、モノをつくる立場の人間にとって
これは大きなテーマ。
なぜ、新しいものがいいのか?
なぜ、古いものを大切にできないのか?
たとえば、
古いクルマを大切に乗り、無駄な生産を抑える。
そういう視点も必要だと思う。
これからつくられるエコなものがある反面、
これまでつくられてきた膨大な量のものたちは
一体どうなるのだろう?
エコなものを使う以前に、私たちは
今までつくってきたものを
長く大切に使っていく義務があるのではないだろうか?
建築もまた同じ。
築40年の建物は、決して古いものではない。
ピカピカで最新の設備にまとわれた新築の建物が
本当に価値のあるものだとは、私は思わない。
建築家として、私は思う。
これまであるものの価値を、より一層磨き出し
これからの世代に引き継ぐこと。リノベーション。
そして、長く大切に使われるものをデザインし
世に送り出すこと。
本当に良いものを。本当に文化といえるものを。
私はつくってゆきたい。
豊田健太郎。