こんばんは。

 10月31日の車いすで町歩き研修ツアーのパート2は1か月遅れになり、申し訳ありません。

 阪急電車に車いすで乗って、乗り降りにスロープを駅員さんに出してもらい、宝塚駅に着きました。

 

 阪急電車の車両は各車両に車いすスペースがあるわけではないので、駅員さんは到着駅でエレベーターに近い乗車位置を案内して、スロープを出してくれます。また、到着駅の宝塚にも連絡してくれて、降りる時もスロープを駅員さんが出してくれます。ということで、車いすスペースのない車両なので、ドアのところに半分は乗り降りに使えるように空けて、車いすを置きます。でもこれは混雑していたら、気を遣うので、できるだけ、車いすスペースに案内してほしいですが。

 

 始点の梅田駅から、阪急電車の宝塚線の終点、宝塚までは急行で33分で着きます。順調に宝塚駅でおりて、宝塚大劇場を目指しました。

 

宝塚駅の改札を出て、近くのエレベーターでもう一階下に降ります。

しかし、それでは、宝塚大劇場に続く「花の道」には出ないのです。

そこから、ショッピングモールの中を通り、もう一つ下に降りるエレベーターを探します。

階段は、モールの中心部の吹き抜けのところにありますが、エレベーターは、建物の端のほうにあります。分かりにくいのです。

 

 

 お客さまをエスコートするのなら、下見は欠かせません。

今回は講師は下見していますが、受講者は初めてで、標識を見て探してもらいました。そして、ようやく地面に降りて、「花の道」を車いすで歩きだしました。歌劇のファンがワクワクしながら、大劇場に向かう道です。

 大阪市内の町歩き研修でも講師から注意がありましたが、車いすを押すときは常に、5メートル先を見ながら歩きます。

 そして、車いすが安定して行けるように、道路の傾斜や凸凹がないか見て押していきます。

 

 さあ、表題にもありました「宝塚歌劇を見た気分になる車いす町歩き」とは、宝塚大劇場の中にある「歌劇の殿堂」にいくことなのです。

 

 500円の入館料で、最初のフロアは、往年の宝塚スターの写真と使っていた小物が展示されています。少し暗い照明なので、高齢の方には見にくいかもしれません。でも、写真の前でスターの名前を読み上げて、小物の説明などをして差し上げると、その名前に反応して、若い時のエピソードを話してくださいますよ。

 

 そして、歌劇の殿堂の上のフロアは、歌劇の衣装の展示したあり、今はコロナでできないのですが、以前は男役が最後のフィナーレに羽を背中に背負っている羽をつけて、記念写真を撮ることができたのです。

 

 そして、視聴スペースでは、宝塚歌劇のダイジェストを10分間見ることができます。宝塚歌劇を見た気分になりませんか。

 

 長い時間歌劇を見る体力のない方でも、これなら、歌劇を見た気分になれると思います。

 

 「歌劇の殿堂」を出たあとは、大劇場の中の土産物店で、オリジナルのグッツやお菓子を買ってご機嫌です。

 

 多目的のお手洗いをチェックしました。別スペースにあるのではなく、通常のお手洗いのスペースを少し広くしてあるだけでした。車いすで個室に入るのはかなり難しい状況でした。これでは、駅でお手洗いを済ませる必要あるなと感じました。

 

 ここまでで、阪急宝塚の駅に着いてから、1時間半たっています。長い時間のお出かけは難しい方も大丈夫ですよ。

 

 大劇場を出て、駅まで続く「花の道」の脇にはモールがあり、カフェや食事もできます。私たちは卵サンドで有名な店に入りました。

 車いすで入れますよ。段差もありません。2階ですが、エレベーターがあります。

 昼食のあとは、駅に向かい、帰路につきます。

 

 外で、小さな段差の越え方を研修しましたよ。

車いすの操作の研修だけでなく、人混みを歩く時はどうするか。

今は電車の中や歩いていてもスマホを見ていたり人があるので、車いすで進んでくるのに気が付かない人が多いのです。「車いすが通ります」と適宜声をかけましょう。もう一人サポーターがいる場合は車いすの少し前を歩き、道をあけていく役割もします。

 その時に「すみません」とは言いません。車いすに座っている人が自分は何か悪い事をしているのかという気分になるからなのです。

 車いすは必要なので使っているのですから、ただ、道を譲ってもらったときはもちろん「ありがとう」と言いますよ。このHITOMIさんのアドバイスに皆 納得しました。

 

 いかがでしたか。3時間の研修は楽しくもあり、学ぶことがいっぱいでしたね。これからも、場所を変えて、車いすの町歩き研修していきます。

 どうぞ、ご参加ください。次は「奈良町」もしくは「堺・住吉大社」を考えています。

 コロナがおさまり、お客さまと実際に行って、喜んでいただける日が早く来ることを祈っています。

 お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

、ころd