消 印  高麗橋 大正13年3月16日

 

幸い中身が残されていましてので、これもご覧に入れます。

商品について印刷されたものが入っていました。ですから、これも全部印刷された第一種無封書状でしょう。

封筒の上辺中央部が円弧状にカットされていますが、これが開封ということなのでしょう。

 

消印は機械印ですから、かなりのまとまった数が差し出されたのでしょう。

因みに、2銭切手貼りにはこのように機械印消しが時々見られますが、それらはやはりかなり大量に差し出されたものだと思います。

 

これは自社の商品に関連する印刷物を後のサントリーが発送したものです。

サントリーはその基礎を大阪に生まれた鳥井信二郎が一代で築き上げました。赤玉ポートワインが最初のヒット商品です。その後、ウィスキーやビールへと手を広げました。

 

鳥井信二郎は商品開発だけではなく、その宣伝にも力を注ぎました。そして、その宣伝の手段の一つとして郵便を使ったものと思われます。

 

これの宛名書きは和文タイプライターによるものでしょうか? この時期にこのような宛名書きはこの時期に荷は他に見かけません。
これも鳥井だから? サントリーだから?