暮れから元日にかけ仕事に追われて過ごしたため、束の間の休息であった2日に神社へ出かけた。校正待ちの数時間を利用したほんの気分転換みたいなものだったが、それでも正月独特のスコーンと抜けるような青空の下、神社の空気はとても清々しい。

 

 4年ぶりに脇障子彫刻を見に行くことにした。

 

 私の場合、なぜか正月に脇障子彫刻を見たくなる。普段はまったく気にも留めないのに。

前回も確か正月休みに見に行った記憶がある。脇障子彫刻

 

 普通、脇障子には彫刻が施されていないケースが多い。なので、ネットなどで事前に幾つかあたりをつけて出かけることを薦める。これが意外に少ないのだ。

 鳥居や狛犬は必ず目に入る必須アイテムだが、脇障子彫刻はあってもなくても構わないようである。大きな神社や立派な本殿ならばついていそうな気もするが、それがそうとも限らない。

 勿論、彫刻はお金のかかるものなので、総代さんや地域住民の理解が得られないと奉納されないのだが、私がこれまでに見た経験で言えば「流行り」に左右されているように思えてならない。「ない」地域には全くといっていいいほどないし、「ある」地域には向こうの神社に負けじと競うように見かけるのだ。

 そして、どちらかというと山間部や漁村よりも、郊外の住宅街(昔は田んぼが多かったであろう平野部)みたいな地域で良く見かけるため、団地の外れにある神社なんかが意外と狙い目だったりする。

 

今年最初に訪れたのは大分市松岡にある真萱神社。

 

 何もかも新しい神社。鳥居に平成20年って彫ってあるので、それくらいに建ったんだろう。

 

 お参りをすませて、本殿左側へ回り込む。脇障子は左側から鑑賞するというのがいつの間にかお約束事になっている。

 

 おおお。

 

今年最初のお題は「読書」であった

 

 そういえばコロナが蔓延してからというもの、時間はたっぷりあったはずなのに気が滅入ってしまい、この2~3年、本を読むペースが依然と比べて格段に落ちていた。これは、今年こそ日常を取り戻すべしという神からの啓示なのかもしれない。正月早々、予期せぬ美術作品に遭遇し、たいへん満足である。

 

快く右側にまわってみたが、こちらは大したことはなかった

 

 このあとも数社をまわり、充実した初詣となったわけだが、帰宅してみると早速校正が戻ってきていて、修正作業は深夜まで及んだ。おかげさまで今年も春から忙しい。

 

 契約書の記載納期が1月5日とか、ありえんだろ。

 

 

 

 

 でわ!