なんだかんだでアオアシラの捕獲に成功したジャギ夫。
無事に村へと帰ってきた彼に告げられる新しいクエストの内容。
はたしてジャギ夫の運命やいかに。
「迷子の奇面族……ですか?」
「うんむ。最初は俺らも見間違いだろうと思ったんだが、話を聞いてみると……な?」
僕の疑問にセガレさんが言葉を返してくれた。
セガレさんは村長さんの息子で、この村を取り仕切っているすごい人だ。
と、今はそんなことよりも奇面族について情報を集めないと。
「奇面族……群がって襲われたら下手な飛竜より厄介との噂だぜ」
「そんなにですか……」
飛竜にすらあったことのない僕からすれば、それは恐ろしいことだ。
想像の中での飛竜は僕なんか一瞬でやられてしまうよな存在。
それよりも厄介とは……
「うぅ……」
「おぉ!武者震いって奴か!頼もしいぜ!」
「え?ちが……」
あわてて否定しようとするも、セガレさんは全く話を聞いていないようだった。
受付嬢に向かって手を振って合図をする。
「おーい!ジャギ夫が行くらしいから手続き頼む!」
「はいはーい!」
「む、無理ですってば!?」
「ではでは!いってらっしゃーい!」
気づけば、セガレさんに抱えあげられてクエストに出発させられていた。
笑顔で手を振る受付嬢とセガレさんを少し恨みながら、僕はクエストに出発した。
キャンプ地につくと、何やら声が聞こえてきた。
人間の声とは少し違う感じのする不思議な声。
「たすけてくれっチャ!モンスターの餌になるのは嫌だブー!」
「誰かわからないけど、とにかく助けないと……」
僕は声を頼りに孤島のフィールドを駆ける。
力不足でも囮ぐらいにはなれる。
怖いけど……そんなことも言ってられない。
「ここに……?」
「そこの人!助けてくれっチャ!」
「は?え?」
ジャギィの巣に来てみれば、数匹のジャギィノスに囲まれる小さな生き物の姿が見えた。
その生き物は僕に気づくなり、慌ててこちらに逃げてきた。
まあ、ジャギィ系が相手なら怖くはない。
「はぁっ!」
回転斬りで群がってきた相手を怯ませ、ジャンプ斬りからのコンボで倒す。
ジャギィ系ならお手の物……
「ここにもモンスターっチャ!?」
「え?」
何時の間にか逃げていた奇面族らしき生き物の悲鳴が聞こえる。
僕は再び走って助けに向かうのだった。
…………
「命の恩人っチャ……このご恩は忘れないっチャ」
「そんな……いいよいいよ」
あの後、ルドロスとジャギィの群れも倒した僕達はキャンプ地へと戻ってきていた。
クエストクリアみたいだし、この子も一緒に連れて行くとしよう。
次回、第三話 師匠との出会い
