水中を自在に動き回るラギアクルス相手に苦戦を強いられるジャギ夫達。
はたして、ジャギ夫達はラギアクルスに勝つことができるのか。
それとも、敗北してしまうのだろうか。
「ふぃぃ……」
「あ、樽さん!」
「おー。ちょっと休憩中だよ……酸素もたないし……」
そういって息を吐く樽さん。
どうやらラギアクルスは別のエリアにいるようで、不意を突かれて襲われるようなことはなかった。
「さてと……大丈夫?ジャギ夫?」
「大丈夫です!」
「そっか。それじゃいこう」
樽さんに続いて僕も水中へと飛び込む。
ラギアクルスの気配を感じて落ち着きをなくしているエピオス達の隣を通過して、ラギアクルスがいるであろうエリアへと向かう。
先程は回復薬を使用する間もなくやられてしまったために残数には余裕があった。
だから、ガードでしっかりとダメージを軽減して手堅く戦うという作戦である。
樽さんは高い防御力もあってピンチに陥ることは少ないため、成功かどうかは僕次第だ。
「(いたよ。でも、まだ気づいてないみたいだ)」
「(わかりました。僕が閃光玉を投げるので、お願いします)」
支給品で手に入れた閃光玉を見せながらジェスチャーを送る。
樽さんは分かったといった風に頷くと、ラギアクルスに近づいて大剣を振り上げて力を溜める。
そして、ラギアクルスが振り向くと同時に炸裂するように閃光玉を投げた。
「グギャァアアアアア!!?」
胸を狙った強力な一撃がラギアクルスにヒットする。
それによって胸を破壊されたラギアクルスが悲鳴をあげながら仰け反った。
僕はすかさず頭部めがけて打ち上げタル爆弾を発射し、樽さんは大剣による連激を浴びせる。
「グォォォ……」
たまらず、ラギアクルスが弱りながらも逃走を開始する。
僕と樽さんは無理に追わずに武器を研いだり、回復したりと準備を整える。
「(いくよ!)」
「(はい!)」
そして、決着をつけるために海竜の巣へとはいっていく。
休眠を邪魔されたラギアクルスが最後の力を振り絞ってこちらに攻撃をしかけようとするが、鈍った動きでの攻撃は回避することも難しくなかった。
「これで!」
「終わりだぁあああああ!!」
樽さんの強烈な溜め切りが決まり、断末魔の叫びをあげる間もなくラギアクルスは地に伏した。
僕たちはついにラギアクルスに勝つことができたのだ。
「よっしゃぁあああああ!!」
「やりましたね樽さん!」
「やったー!」
ハイタッチを交わして喜びを分かち合う。
港に戻ったら零さんにも報告しないと。
「今日は飲むよ!」
「はい!」
結局、迎えが来るまで僕たちは二人で浮かれていたのだった。
次回、第六話 番外編~雷を纏いし狩人~
