ジャギ夫達がラギアクルスの討伐に向かった時の話。
ジンオウガXに身を包んだハンターは別のクエストに向かっていた。
「遅い……」
そんな言葉と共に、自分への噛みつきよりも速く踏み込みながら、太刀を振り抜く零。
鬼刃大回転斬りが討伐対象であるイビルジョーの脚にヒットし、そのバランスを崩させた。
「アォオオンッ!?」
「よろしく……」
「おう!」
零の合図と共に隙を伺っていたヘビィボウガン使い達三人が一斉に集中砲火を始める。
零はそれを尻目に太刀を研いで次の攻撃に備える。
「グォオオオオ!!」
「くっ!?」
「任せて……」
イビルジョーの咆哮に怯むほかのハンター達。
しかし、護石などを活用して高級耳栓を発動した零には無力であった。
「これで……」
「アォオッ!?」
脚に対する執拗な連続攻撃にイビルジョーが再びバランスを崩す。
零はその時には既に大回転斬りの構えに入っていた。
「おしまい……」
ザシュッ!!
雷のような鋭い一閃を受けて、イビルジョーは地に倒れ伏した。
周りのハンターが喜びの声をあげる中、一人静かに素材を剥ぎ取る。
「……また鱗だ……」
欲しい素材がこなかったようで、がっくりと肩を落として項垂れる。
そして、他のハンター達が剥ぎ取っている間にこんがり肉を食べていた。
「ただいま……また素材でなかったよ……」
「そーいうこともあるニャ。ご飯でも食べて元気だすニャ」
「うん……ありがとうカーリー……」
かつて自分の面倒を見てくれた先輩の相棒であるアイルー、カーリーに慰められながら椅子に座る。
カーリーをクエストに連れて行くことはできないが、それでも自室で誰かが待っていてくれるのは嬉しいものである。
「そういえば、さっき旦那さんに似た人を見かけたニャ。装備が違うから断言はできないけど……」
「そっか……先輩に会えるといいな……」
兄妹のように育ったハンターのことを思い浮かべながら、カーリーの作ってくれた食事を食べる零であった。
次回の内容は未定です。コメントがあれば参考にしますので、よろしくお願いします。