パン屋 | レトロな血盟軍が行く

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列車の乗り換え待ちをしてる時にパン屋さんに寄りました。


20年近く振りに訪れたのですがセブンに半分削り取られてました。

当時私はこのパン屋の近くに住んでおり、

ここのパンがお気に入りと言うより

このパン屋に来る父子を見るために時折訪れてました。


出会いハー

ある日の早朝無性にパンが食べたくなり出勤前このパン屋に初めて訪れました。


いろいろ物色しておると

私の前に小学1年位のぐわんばる殿下みたいな学ランの肥満児が現れて、私に向かって指でピストルの形を作り

『パパン』と叫びながら早撃ちしてきました。

ワタシハー

倒れるリアクションを求められたのか?と一瞬困惑したのですが、

後ろからトレイとトングーを装備したスタイルの良いお父様がサッと現れ

肥満坊ちゃんが指差すパンを素早くトレイ入れました。

三助

『あー、この子はパンを指差したのね』


肥満坊ちゃんは次々

『パパン!パパン!』と言いながらパンを指差し

その後ろからお父様が秋山準並に素早くパンをトレイに入れるのです。

お坊ちゃんはワイアットアープみたいな早撃ち

手首と指しか動かさない

それを素早くお父様がゲット

何とも微笑ましい

私は朝からこの父と子に元気をもらいました。 


朝仕事に行きたくない時はこの父と子を見るためにパン屋に訪れました。

何回か会ってますとこの肥満坊ちゃんハー

私立の賢い坊ちゃんが行く小学校に1人で電車通学してるみたいでした。

お父様はダンディーでいつもスーツを装備しており通勤前に肥満児と駅でパンを買ってるみたいでした。

記憶が曖昧になってるのですが

毎日トレイに山ほど買ってたパンはどうしてたのか?

そこまで私が後追いして見てなかったのか記憶から消去されたのか忘れてしまいました。


あの父と子は元気かな?とふと思い出しました。


それから

『パパン!』は発砲音では無くパンでも無く

『パパ(父さんあのパン取って)の意味だったんだと気づきました。