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レトロな血盟軍が行く

自由に書いてます

近年スマートフォン様が便利で方向草オンチのワタシハよくGoogle地図様を利用しております。


私が若い頃なんぞ、知らない土地にバイクで遊びに行ったらコンビニでミニ地図を購入して

広げてはあーでもないこーでもないと言いながら目的地を探しておりました。


私がブラック企業にいた頃は

配達員が不足すると私も工場をストップさせて地図を片手に配達する事もありました。


一度だけクレーマー体質の取引先の個人宅に行かさせました。


その家は地図に載ってない治安のファイヤーな地域で

大学出のうる星さんが手書きの詳しい地図を段ボールに書いてくれました。



こんなので行けるか(怒)


と思いながら向かうとその通りの場所にそのバラック邸はありました。


壁かドアか分からないからくり引き戸を開けると中から小型の犬らしきのが牙を剥いてブチ切れて突進して来ました。


そこは


どこから靴を脱いで良いのか分からない空間でした。


奥にテレビがありゴザがひかれておる。

ゴザの上に食卓があり、

食卓の天井には

お洗濯物が暖簾のように干されて垂れ下がっており

テレビや食事の邪魔になっておるではないか!


そして気の強そうな老婆と普通のオジィが座っておる!


犬がブチ切れて飛びかかって来てるのに私は思考が停止して固まってしまいました。


老婆はその辺に靴脱いで上がって来いというのでその辺に靴を脱ぎました。


犬は飛びかかって来たが噛み付く予定では無かったみたいで私の汚くて臭い靴を噛んで遊び始めました。


老婆は何故か軽くキレており

そこの箱を工場に持って行け!と指で指図されました。


ワタシハそこの箱を運んでると奥からこの家に似合わない釈由美子のやうな派手な美人が現れました。

『ばあちゃん、行ってくるなー』

『アレ?アンタ工場の人やん』


私は一瞬誰か分からなかったのですが

よく見るとたまに工場に直接製品を持ってくる生意気な草女デシタ


草女は工場に来る時は人参みたいな顔をしてて口が悪く

うる星は仕事が遅くて嫌いと本人に直接伝える強いメンタルを持ってました。 

スナックのチーママをやってると自慢してたけど、


化粧すると人参が釈由美子になれるんやね


と感心させられました。


釈由美子は私に

今日忙しくて持っていけなかったんよゴメン

と無愛想に言いながら夜の街に消えました。


私は荷物を持って靴を履こうとすると犬がまだ私の臭い汚い靴

で遊んでおり踏みつけそうになりました。


私は老婆にスイマセンと謝ると


ソイツ犬ちゃうで!

タヌキの子どもやで

と金歯を光らせながら不気味に微笑みました。


タヌキの顔をしっかり見てないので…

この老婆が冗談か本気か分からず私は急いでベタベタ濡れた靴を履いて帰宅しました。


工場に帰宅するとボンクラ店長がいたので

 

タヌキがおりましたと説明すると


ボンクラ

お前バカだから分からないと思うけど、あの人らは革製品扱ってるから家にタヌキもおるだろう!

と実際もっとバカにした酷い言い方して来ました。


さすがに私も腹が立って言い返そうとしたら、

何故かうる星さんも半ギレになってて2人でボンクラ店長を半泣きに追い込みました

( ´_ゝ`)弱


まーどうでも良い話デシタ