今宵は『迎え火』・・
今日はご先祖さんを迎えるために、迎え火を焚きました。ご先祖さんが帰って来られるのを待ちながら、御神酒と、すき焼風ぶっかけ饂飩を食しました。しかし子どもの頃は、山に大麻を取りに行き水に浸けて樹皮を剥いで残った芯をご先祖さんの箸につかって、樹皮は乾燥させて迎え火に使ってましたが、現在では禁止となりました。また我が家では、住宅地に引っ越ししてからは、蝋燭の灯りを使ってます。
迎え火と送り火は、お盆の時期に行われる大切な儀式です。お盆は、ご先祖様の魂が一年に一度現世に戻ってくるとされる時期で、その魂を家に迎え入れ、供養するための行事です。
迎え火は、お盆の始まりに家の前で火を焚いて、ご先祖様が迷わず家に戻ってこられるようにするための目印です。この時に燃やす「おがら」は、麻(あさ)という植物の皮を乾燥させたものです。昔から麻は、汚れを清める力があると考えられており、おがらを燃やすことで、清らかな空間を作り出すと信じられています。ご先祖様の魂は、おがらの煙に乗って家に帰ってくるとも言われています。
迎え火や送り火の風習は、はっきりとした起源はわかっていませんが、室町時代(1336年~1573年)以降、仏教が一般の人々の間に広がるにつれて普及しました。江戸時代(1603年~1868年)には、迎え火と送り火がお盆の行事として広く定着しました。
お盆の期間は地域によって異なりますが、多くの地域では8月13日から16日に行われます。一部の地域、特に東京や関東では、7月に行われることもあります。沖縄では、旧暦に基づいてお盆の日程が決まるため、毎年異なります。