オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。 -26ページ目

オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。

タイトルは斉藤純氏の小説から拝借…だがまだ読んでない。しかしこのブログに綴られる、現実と空想とが交錯した過去から未来への記憶と記録は、このタイトルの如くどこか少し寂しげな装いを持つ、心象風景の覚え書きである。

何かを振り払うために旅に出る。何かを忘れるために旅に出る。そしてその目的を果たすために、何か自分自身に試練を与えるべく、オートバイをひたすら走らせる。食事もとらず休憩もせず、ただひたすらに道を行く。好きな歌を口ずさむ事もなく、すれちがうバイク女子に目もくれず、青ざめたワインディングロードを冷たくにらみつけながら走り続ける。決して届くことのない思いを、空まわりのはがゆさを、どこか遠い所に捨てに行く。もう何度そんな旅に出ただろうか。ゴールデンウィーク前、SUZUKI VanVan 200のシートにテントとシュラフをくくりつけ、ひとりで富士山に向かったのも、そんな旅の一つの “はず” だった。

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