オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。 -15ページ目

オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。

タイトルは斉藤純氏の小説から拝借…だがまだ読んでない。しかしこのブログに綴られる、現実と空想とが交錯した過去から未来への記憶と記録は、このタイトルの如くどこか少し寂しげな装いを持つ、心象風景の覚え書きである。

午前5前だろうか…今更ながらフェリーのゴォーというエンジン音で目が覚めた。ほどよくアルコールが効いていたのか結構しっかりと眠れたようだ。とりあえず外の様子が気になり、短髪のスーパーサイヤ人(※ドラゴンボール参照)のように逆だった髪のままデッキへと向かう。途中の自動販売機で缶コーヒーを買った事は言うまでない。デッキへの重たい鉄の扉を開けると、まだ太陽に温められる前の冷たい朝の空気が身体を覆う…さすがに冷える。しかし、天気はすこぶる良さげで、今日の快適なツーリングを約束してくれているかのようだ。


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缶コーヒを開け、早朝の空と海の色に見とれていると、フェリーの進行方向に門司の港が近づいてきた。新門司港到着予定時刻は530。船室に戻り荷物を片付けて、ブーツを履き革ジャンに袖を通し、車載デッキへの階段へと向かうが、下船待ちの人たちがもうかなり並んでいる。並ぶのはあまり好きではないが仕方がない。しかし一旦列が動き始めると思ったよりもスムーズに階段を降りることができ、なんなくオートバイの駐輪場所へとたどり着いた。荷物を積んで今度は車両の下船の順番待ち…結構な台数のオートバイが…ライダーたちがいる。


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10分ほど待っただろうか…やっと降りる順番になり、鉄板のスロープを一気に下る。無事に九州上陸!と言っても九州のほんの端っこで、九州滞在時間も30分ほどだけどね。ここからは関門橋を渡って本州山口県下関へ入り、日本海の響灘に面した国道191号線を、山口県北西端の北長門海岸国定公園内にある角島へと向かう。進行方向左側に見える海はまるで南の島で見るような色合いで、なんとなく淋しく冷たい印象の日本海とは全く別モノ。「日本海=演歌=冬」の先入観念を抱いている方、一掃してください。と、そんなこんなで走り続け、新門司港を出発してから2時間くらいだろうか…角島左向き矢印の標識…国道を左折し県道に入る。もうすぐそばまで来ている…ドキドキする…そして、見えた!エメラルドグリーンのグラデーションの上に浮かぶ島、そして海をまたぎ、島へと続く一本の美しい橋…角島大橋だ。バイク乗りの聖地と呼ばれているが、ここは誰が見ても誰が訪れても、その聖地の名にふさわしいロケーションだ。自然が作り出す海の色と人が築いた建造物の造形美とが、こんなにも美しくそしてバランスよく存在している風景はあまり見た事がない…とボクは思う。ホントに来て良かった。早速、ツーリング雑誌によく掲載されてるド定番の記念撮影をと思ったのだが、ここでも順番待ち。とは言っても、まだ朝早めの時間帯なので、2〜3台待ち。みなさん順番が来るとオートバイをベストポジションに停めハイチーズ!撮影を終えた前のハーレーバイク男子が、次どうぞ!と言ってくれたので、ボクも同じようにセッティングしてハイチーズ!

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せっかくなので道路脇の少し高い土手の上からも撮影。

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と、気分良く写真を撮る事ができたのだが、聞くところによると、訪れる曜日や時間帯でとんでもなく多くのオートバイで溢れかえり、結局写真を撮れずに帰ってしまうライダーもいるらしい。これから行こうと考えておられる方、ご注意を!