オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。 -14ページ目

オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。

タイトルは斉藤純氏の小説から拝借…だがまだ読んでない。しかしこのブログに綴られる、現実と空想とが交錯した過去から未来への記憶と記録は、このタイトルの如くどこか少し寂しげな装いを持つ、心象風景の覚え書きである。

角島大橋で定番の撮影を終え、いよいよ橋を渡り角島へ。エメラルドグリーンの海を渡る橋…いや、海を越える空中に浮かぶ道といった感じだ。考えて見れば、ただのアスファルトとコンクリートのかたまりなのに、存在する場所でこんなにも印象が違うのか。全長1,780m、離島架橋としては日本で2番目に長い橋らしい。少しスピードを上げると、アッという間に渡りきってしまえる距離だが、それでは何かもったいない。後続車がいないタイミングを見計らって渡り始る。なるべくゆっくりと走りながら、左右の視界いっぱいに映る海を眺める。青い空、美しい海。ヘルメットのシールドを上げる。頬に風があたる。空気をかみしめる。大きく息をする。なぜか笑顔になる。オートバイの旅の素晴らしさを実感できる、いつまでも続いて欲しい瞬間だ。しかし…全長1,780m、そこそこゆっくり走ったが、5分とかからずにら渡り終えてしまった。まあ、わずかな時間だが大満足!島に入りそこからは北西端にある角島灯台公園へ。

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角島灯台は夢ケ崎に建つ総御影石造りの灯台だ。少し灯台から離れた海岸近くにオートバイを停めて周辺を散策。海の水はご覧のように限りなく透明だ。不思議なのはこの鳥居…夢崎明神の鳥居だそうだが、本殿も何もなく石垣に囲まれた敷地内にこの鳥居がポツンとあるだけだ。鳥居の上に石を乗せれば願いが叶うのだろうか…たくさんの人の夢や希望や、はたまた色のついた欲望が狭い鳥居の上でひしめきあっている。中には別の石を蹴落として、その場を得た石もあるだろう…くわばらくわばら。小一時間ほど海岸で海を眺めポーっとしていたが、朝食を食べていなかった事を思い出し、オートバイで島の真ん中辺りで見かけたドライブインに戻る。土産売り場でクリームパンと缶コーヒー、さらに “角島ビール” なるものを買ってみた。ビールは家に帰えってからのお楽しみだ。軽くお腹が満たされる頃には、もう太陽もかなり高く昇り、そろそろ出発しないと今夜の宿泊先、松江のキャンプ場に夕方までにたどり着けなくなりそうなので、早々と島を後にする。島から橋を渡って戻る途中、橋の路肩にオートバイを停め記念撮影。本当は駐停車禁止かも知れないので、良い子は決してマネをしないように!

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