東京の西のほうの地域で「うらはぐさ(別名風知草、花言葉は未来)」が生息していたからその名がついた場所で、それぞれちょっと一風変わったくせのある人達が登場する本。
私が気になったのは主人公が住む伯父の家の庭を自由に手入れする近所の人。定職に就こうとしたこともあったようだけど、結局うまくいかず、定職には就いたことがないとのこと。いわゆる親のスネをかじっていきてきたけど、近所の人の目と親の愚痴をきにしないようにすれば、スネはかじれるとのこと。周りの目をきにしすぎて行動できないこともある私は、なんか納得。ちなみに私もこの人と同じようにずっと同じ場所で両親と暮らしている。ただし定職には一応ついている(いつまでついていられるかは別の話)。我が家にはスネをかじるものはないしね(笑)
そしてその人、植物の手入れが好きということに気付くけど、主人公の家の庭にある山椒。山椒はもちろん食べれるけど、実をちょっとつぶしてその匂いをかぐと気持ちがスッキリする(確かそんな風に書いてあったと思う)とのことで、私も山椒が欲しくなる。
我が家もちょっぴり庭があるので、植えれないかなあ~と思って、母に聞くと、かつてはあったけど、枯れたか、切ったかしてなくなったとのこと。でも我が家の近所もたくさん自然が残っているので、近所にいけばあるから今度とってくるね。と。
我が家がある地域もこの小説の舞台と同じく、区画整理などで、街の様子が変わってしまったりして、昔からあったお店がなくなったり、残っていてもビルに変わっちゃったり、新しいお店ができたりとしていて、昔の写真をみてノスタルジーにひたってしまうこともある。すべてがずっと同じというわけにはいかないし、新しいものは新しいものでいいところもあるから、古きも新しきもうまく共存できるといいなあ~と思ったりする。