友人二人が遊びに来た。
京都からの友人は、魚か、中華が食べたいと主張する。京都在住の彼女を満足させるのは、なかなか大変。価格を抑えて、土地の魅力があり、おいしいもの。神楽坂は地元だけど、お金を出せば、そうしたメニューは枚挙にいとまがないが、リーズナブルなお店の場合は、個性が強い店が多いように思う。ある程度の好みは分かるけど、などと思いながら、「三州屋」を思い出す。
大混雑で入れなかったら仕方がない、他に流れるとして、まだ早めの時間だからチャンスがあるだろうかと思った。
先客は二組、時間が早いことと、雨降りだったのがよかったと思う。
早速飲み物を聞かれるが、まだ、荷物を整理している、一人だったら手拍子で注文するのだけど、そこは少し待ってもらった。
結局のところ、熱燗をお願いする。お通しはタコの入った酢の物、食感とほんのりとした酸味が美味。
魚を食べる。
短冊メニューから、刺身、焼魚と注文するが、野菜も食べておきたい。
せりのおひたしをもらう。
良質な苦味、ほうれん草とはまた違ったしゃっきりとした食感が魅力だと思う。
白身の刺身、魚を選ぶことができて、もう一人の友人が鯛を選んでいた。
大振りな切り身をほおばる。もっちりとした食感に、旨味が溢れ出す。
焼魚は、サバを選んだ。
上質な脂、ほぐれるような身はもちろんのこと、綺麗な焼き色が付けられた皮もうまい。
ぶりの照り焼き、このサイズに友人達が喜んでいた。
濃い味のタレ、分厚い身は、味染みと魚の味とがバランスしており、相乗効果を見せる。
背の側から腹身まで、存分に楽しめた。
友人二人とも満足、こうした酒場の体験ができたことが、とてもよかったみたい。
東京の激渋居酒屋と満足気に帰っていった。
お店:三州屋 飯田橋店
住所:東京都新宿区下宮比町1−7
予算:3,000円もあれば十分だと思う。2022年12月時点。