小竹向原で地下鉄の駅を下りたことは、記憶に残る限り無かったと思う。
駅を出ると、緑道が広がっており、のどかな住宅街だった。
道路は広くなく、自動車は通るものの、ゆっくり走っていた。ポカポカとした天気も相まって、いい町だなと思った。
小竹向原に来たのは、「まちのパーラー」でパンを買おうと思ったから。
駅を下りて、数分間の散歩、目的地に到着した。
家族で出かけてきてブランチの利用も良かったけれど、パンを買って帰り早めの夕食にするつもり。
並んでいたパンを選ぶ。
レジ横にサンドイッチの張り紙を見つけた。テイクアウト専用のメニューだったかな、具とパンを選ぶ仕組み。
ハムサンドとパテドカンパーニュのサンドイッチをお願いした。
注文してから作るみたい。
その他のパンも包んでくれて、お会計をして待つ。
焼きあがったパンが配達されてきた。近所の「江古田パーラー」で焼いているのかな。
サンドイッチで選んだのは湘南小麦のカンパーニュが、パテ・ド・カンパーニュで、ハムサンドはレーズン酵母のフランスパンだった。
どちらも肉サンド、たっぷりサンドされている。
パンのカンパーニュ、表面がしっかりしていてい、内側が弾力もあって柔らかい。パテのカンパーニュは、クセがなく食べやすい。これ、上等なバルサミコ酢やオリーブオイルを添えて食べたら堪らないだろうと思う。ニンジンは大胆にカットされていて、しゃっきり食感がある。よく噛むと、ニンジンの甘さが感じられる。
バゲットのハムサンドは、よりよく噛まないといけないパン、パンをよく噛むから、自然とハムもよく噛み込む。肉の味わい、大振りな脂身もサンドされていて、食べる部位による味の変化があるなと思った。ドレッシングの酸味が刺激的であり、これが箸休めの役割をしているように思う。
ベーコンエピ、プチパン、全粒粉のパンと長いパンがフルッタ。
ベーコンエピのベーコンのボリュームがすごい。
少し温めて、ベーコンの脂の甘みとともに食べるのがいいと思う。
全粒粉パンは、湘南小麦のカンパーニュに似た雰囲気、ただ、麦の違いなのだろうか、こちらの方がもっちりしているように感じた。もしかしたら、湘南はサンドイッチとしてカットしてあるから、幾分、もちもち感が少なくなったのかもしれない。
プチパンは、サンドイッチにしてみた。スクランブルエッグとハムをサンドしたんだけど、パンが、具の味を吸い込みやすい感じ、サンドイッチが融合していくような具合。
長いパンのフルッタは、ドライフルーツがたっぷり入ったパン、カリカリとした生地は香ばしさと、ほどよい苦さがあり、甘いドライフルーツとコントラストがとてもよい。
初回難易度の高いお店だった。
こういうメニュー構成の場合、Webによる発信を厚くすると、こうした初回訪問者のハードルを下げることができる。
出かける前のチェックと、並んでいる時のチェックができるからね。ただ、そこで選んだパンが売り切れているとショックがでかいけど。。。
お店:まちのパーラー
住所:東京都練馬区小竹町2丁目40−4
予算:1000円以内。2022年時点。