タバタ歯科クリニック院長の田幡です。

 

先日、研究チームのボスである大阪歯科大学教育開発室教授の西川 哲成先生の退職記念講演に行ってきました!

 

退職記念講演では西川先生が43年間に行なってきた研究や教育について、

本当に盛りだくさんの内容でお話されていました。

西川先生はすごく好奇心が旺盛で、研究テーマは最初ガン細胞についての研究からはじまって、そこからいろんな人と繋がっていって、歯科医療従事者とガンとの関連を調べたり、新しい技術を用いての虫歯の進行やインプラント周囲の骨に関する研究をしたり、そして今一緒に研究させていただいている骨を作るための新しい骨の移植材についての研究をしたりと、本当に多岐にわたる研究をされていました。

いろいろな研究をするけれど、どれも中途半端にすることなく、学会で賞をもらったりとちゃんと結果も残しているというところが、本当にさすがです!

↑現在、行っている研究についてです。いろいろな人たちが携わっています。

 

今回の講演の中で一番印象に残った話が、がん患者と家族の気持ちについてでした。
西川先生はがん細胞の研究をずっとしてきたのですが、実際の現場は研究でみてきた景色とは全然違うものだとおっしゃられていました。
西川先生の実体験の中で、西川先生の先輩の方ががんになってしまい、その方とその家族についての話を熱く熱く話されていて、その内容に目頭が熱くなりました。

「医療従事者は患者さんの痛みを理解はできないかもしれないけど、患者さんの気持ちを理解できないならば医療従事者になってはいけない」
本当に胸に刺さる言葉でした。

 

そして、教育の現場においても学生の気持ちを理解しなくてはいけないともおっしゃられていました。

↑ただ勉強しなさい!だけではなくちゃんと寄り添うのが大事!

 

そんな盛りだくさんな講演内容で、45分の予定だったのにちゃっかり1時間越えて話をしてしまうのも西川先生らしかったです。
それでも先生はまだまだ話足りないし、今してる研究、教育に関してもまだまだやりきれていない、でももうすぐ時間がきてゲームオーバーになってしまうことが悔しいとおっしゃっられていました。

ここまで熱い先生ってなかなかいらっしゃらないので、本当に西川先生の下で働くことができて自分は幸せ者だなと実感しています。

↑西川先生の今現在の目標です。海外進出とか夢があります!

 

↑普段はすごくおちゃめな先生です。

 

西川先生、43年間本当にお疲れ様でした。

公私ともにお世話になり、本当に感謝しております。
先生の大学の教員としては定年というタイムアップでゲームオーバーかもしれませんが、研究はまだまだ続きますので、これからも御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします!

 

タバタ歯科クリニック

田幡 元