ノモンハン事件に興味を持ったのはそんなに前のことではありません。
「失敗の本質 -日本軍の組織的研究-」中公文庫を読んで、一握りの軍人エリートと呼ばれた人たちが自分勝手にもたれあい、忖度し、反目しあう組織中で、部下である徴兵された人の命を木葉よりも軽く扱って、思い付きや一つ覚えの作戦を繰り返して死に至らしめた事実を知ったことがきっかけです。
残念ながら第二次世界大戦の敗戦の原因についての教育は学校で受けませんでした。私は敗戦14年後生まれですが、身内に戦死者もなくはるか昔の戦争というイメージをもって育ちました。
著者の論調は当時の陸軍のあきれる言動を記録に基づいて徹底的に批判しています。
それは共感するもので溜飲を下げるところもありますが、無謀な絶対的命令に従い命を落とした多くの日本人のことを考えると怒りを覚え、無念さが募ります。故郷で帰りを待つ家族のことなど一考だにもされません。
さて、教訓を活かすために私たちはチェックする必要があります。果たして現代のおごれるエリート集団は健全な組織として機能しているのか。
現在そして未来のわが国の在り方を託された国家公務員の集まりである各省庁の人事は適切に行われているのか。派閥や小さな利権のためでなく、公平無私で真に私たち国民のために有能な人材が登用されているのか。そういう人材が評価され、育てられる環境にあるのか。大声で間違ったことを唱える為政者に立ち向かっているのか。
一般企業も含め組織が健全に機能することはそんなに簡単でないことは理解しています。
多くのひとにノモンハン事件のことを知ってもらいたいと思います。そして失敗を繰り返さないよう心に刻んでいただければと思います。
やたら熱い感想となりましたがお許しください。





