妻が購入した10冊の本です。編者は筑摩書房の編集者の松田哲夫さんで、テーマごとに日本文学の短編が収められています。
10のテーマは順番に①悪人の物語②いのちの話③おかしい話④お金物語⑤家族の物語⑥恋の物語⑦こころの話⑧こわい話⑨食べる話⑩ふしぎな話となっています。
文豪、人気作家、短編の名手、ショートストーリーの大家、いぶし銀、へんこつ、変態、生活破綻者、極貧経験者その他もろもろの作家が名を連ねています。
恥ずかしながら名前は聞いたことがあったけど、実際の作品に触れるのは初めての作家も相当数いました。
表題のとおり全編を中学生までに読んでおいて、5、60年後に再読するのも面白いかもしれません。
私は志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」と中島敦の「山月記」を再読して、人と芸術のかかわり方の面白さや恐ろしさを改めて感じました。
2作品は⑦のこころの話に掲載されています。
鴎外、漱石、百閒、太宰、三島、谷崎たちの才能に触れて、枯れていた頭の中に少し水分が戻った感じがします。
このシリーズを見つけてくれた妻に感謝します。有り余る時間を読書に振り向けるのも一興だと改めて思いました。
