「官僚たちの夏」城山三郎著を読み終えました。
通産省のエリート官僚風越信吾はノータイ、腕まくりのシャツで仕事をする目立つ存在だが、人事の風越と自他ともに認める人事好き。言いたいことは相手が誰だろうが言うし、仕事はとことんやり、同期の競争でももトップを争う実力者。
風越が秘書課長から局長になり引退するまでを描いているが、政治家や他の省庁、企業とのやり取りは説得力がある。実在した政治家を思わせる人物が次々と登場し、ある種私には懐かしかった。
自分が理想とする「国家のために自分の時間、能力をすべて注ぐタイプ」の部下を好み、これはと思う人材を取り立てる風越は、当時の官僚の姿をよく伝えてくれる。
小説の時代から40年が経過した現在、官僚は、どんな感じで仕事をしているのだろう。
自分たちが国を動かしている自負は、どれくらいあって、何時間働いているのだろうか。
牧や片山のタイプが主流になっているのだろうか。
城山三郎にはまりつつある私だが、実はもう一冊文庫本を買ってある。その感想はまた後日・・・。