『少年隊35th Anniversary BEST限定盤』の再販を望む声は
まだまだ根強いですが、女性自身のネット記事の最後に
さらりとこんな事が書かれていました。
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一方で、購入し忘れたファンもいるかもしれない。
再販については、残念ながら
『今作2商品は完全受注生産限定商品のため
再販の予定はございません』とのこと。
https://www.jprime.jp/articles/-/19657
おーーーい！
記事にするのであれば、何で再販できないのか
もっと突っ込んで調べて書いて！
マスコミは、煽ってばかりいるように感じる。
Twitterでは＃少年隊限定盤再販希望のタグで
トレンド入りをしようとか
クラウドファンディングで購入希望者から限定盤と同額を集めて、
集まった金額の範囲内で作ってもらえないか交渉しよう等
様々な動きもあるようです。
CDやDVDはプレスするだけなので、
増産の手間は少ないと思うのですが
ブック型ケースが難しいかな～と思いました。
以下は、あくまで製造側の立場から思ったことです。
もう退社したけれど、私は以前プレミアムグッズの
企画製造をする会社に勤務していました。
イベントの時に配られるオリジナルグッズだったり
応募懸賞でしか当たらない景品だったり
周年行事でプレゼントされる企業の記念品だったり。
いわば、限定商品ばかりの企画デザインをしていました。
原価やコスト計算は業務任せだったので
私の感覚でしかないのですが
ケースにかなりコストがかかっていると思うのです。
このケースは、完全オリジナルだと思うのですが
これは、くるみ三方背デジパックという手法をベースにしています。
凝ったデザインができるので、初回限定盤だけデジパックという
パターンは多いと思います。
デジパックは、アメリカAGI社がライセンスを持っているため
通常のプラスチックケースよりも原価が高くなります。
初回限定盤デジパックの例 （※ネットの拾い物です）
デジパックのトレイ
基本的にCD1枚に対してトレイも1枚。
オリジナル仕様は、機械で貼り付けることができないと思うので
手作業で1枚づつ接着剤をつけて、並べて、
貼り付けてセットしていると思われます。
CDのプレスからデジパックへのセットを
台湾で行えば安くできるようですが、
CDもDVDもMade in Japanと入っているので、
セットも日本でしているよね。
印刷やプレスは数量が増えると単価が下がるけれど
手作業の仕事は負担が増える。
売れば売るほど
手間もコストもかかるのでは？
そしてDVDに至っては、1枚1600円。
ケースとブックレットの値段を差し引くと、もっと安くなるので
売れても大した儲けにならない。
そう考えると、あの限定盤はやっぱり
採算度外視で作られた「宝物」なんじゃないか？
本来は、ずっとファンクラブにいてくれた
会員だけに向けたプレゼントだったのかもしれない。
すでに、そう想像しているファンの方もいっぱいますが
私もそう思うのです。
だから、プロモーションもしない。PRも少ない。情報を出さない。
予約期間も短い。サイトが分かりにくい。
そう思えて仕方ないのです。
あくまで、私の考えです。
仕事には「損して得取れ」という場面もあり、
一時的に損をしても将来的に大きな利益になって
返ってくるという考えがありますが
限定盤のケースを製造している下請け業社が
前回と同じ値段で引き受けてくれるとは思えないんですよ。
もしかしたら事務所的には、
二度と同じ物を販売しなくても済むように
法的に再販ができない完全受注生産限定盤で
世に出したのではないかとすら思えてきました。
期間限定の受注生産で販売したものは、
再販や追加販売をすると景品表示法違反になり
消費者庁から指導が入り、場合により事業者名が公表される。
『再販しない』のではなく『再販できない』のです。
製造には、事務所やレコード会社だけじゃなくて
下請けも関わってきますから。
そんなに簡単な問題じゃない気がするのです。
でも、DVD化したプレゾンと
新録音と未発表の歌はこのまま埋まらせてしまうのは
あまりにも勿体ないと思う。
どうしたら、みんながハッピーになれるのかなあ。
※あくまで一個人による想像と推測です。
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12月19日 追記
スクエアエニックスから、少年隊限定盤に似た大型デジパック仕様の
パッケージが2020年11月11日に販売していました。
これぞ、くるみ三方背大型デジパック。
全世界で3300万本以上出荷している人気ゲーム
「キングダムハーツ3」のサントラで
ゲーム音源90曲＋宇多田ヒカルのテーマ曲など
CD8枚で13,200円。
もしかして、大型デジパックに特化している工場があるのかな？
