NFLドラフトも最終日。パッカーズは４人の選手を指名しました。
TEなど全てのニーズを埋められたわけではありませんが、バリューピックも多くいい指名だったと個人的には感じます。記者やアナリストの評価も上々です。
４巡指名１：ILB Blake Martinez（Stanford）身長６’２” 体重２３７LBS 動画
４巡でついに一番のニーズであるILBを指名しました。Blake Martinezの評価は以前書いています→こちら。
動画を見直した印象もほぼ変わりません。ランディフェンス、ブリッツ、パスカバーとどれも卒なくこなせる印象。よく言えば三拍子揃った選手ですがNFLレベルだと凡庸という可能性は捨てきれません。見ることができた動画は2014年のものなので、2015年に成長していることを期待しています。サム・シール地域スカウトによると2015年はパスカバーに成長を見せて、３ダウンプレイヤーだと言ってますのでキャンプが楽しみですね＾＾
ランディフェンスはジェイク・ライアンやバーリントンのほうがいいかもしれませんが、総合力では２人を上回れる素材だと思いますし是非そうあって欲しいですね。評価記事の時にも書いたのですが、フットボールセンスがある選手だと思います。
４巡指名２：DE Dean Lowry(Northwestern) 身長６’６” 体重２９６LBS 動画
パッカーズの指名選手の中で唯一チェックできていなかった選手。動画を見ると素晴らしい選手に見えます。
サイズとフィジカルを活かしてブルラッシュでOLを押し込むことができ、パスラッシュよりもランディフェンスにより強みを見せます。インタビューでは３テクニックも５テクニック出来ると言っていましたが、典型的な５テクニックの選手に見えますね。
腕の長さが３１インチと短いのが最大の懸念。５テクニックには腕の長さが重要と言われてますが、パワーとテクニックでその懸念を払拭できれば長年DLを務めてくれる選手になるかもしれません。
５巡指名：WR Travor Davis(Cal)身長６’１” 体重１８８LBS 動画
５巡でニーズではないWRを指名。おそらくは相当気に入っていてドラフト前から指名することをほぼ決めていた選手なのでしょう。
プロデイで４０ｙｄダッシュ４，３７を出したという快速を活かしたスピードスター。カリフォルニア大では全体１位指名のGoffのパスを受けて活躍。特にショートフィールドでのランアフターキャッチが素晴らしく、走りのスムーズさには魅了されます。昨シーズンはドロップ２回とシュアハンドでもあります。また、キックリターナーとしても素晴らしくスピードに乗ると手が付けられない感じです。
では、なぜこんなに低評価なのかというと、ルートランができないのとサイズ不足でDBをセパレーション出来ないからです。ダイジェストでは素晴らしいですが、ゲーム全体を見ると消えてることが多いですね。上の動画はダイジェストなのでゲーム全体の動きが見たい方はGoffの動画で背番号９を見てください。
ジャニスをルートランが下手だという理由でほとんどゲームに出さなかった首脳陣がすぐに使うようには思えません。プレシーズンでリターナーとして存在感を示せばロースターに残って成長を待つ感じでしょうか。プラクティススクワッドの可能性もありそうです。
でもスピードは正義ですからね。急成長を見せて貴重な戦力になることを期待します。
６巡指名：OT Kyle Murphy（Stanford）身長６’６” 体重３０５LBS 動画
この日スタンフォード大から２人目の指名。OTとして２番手グループとして評価されていた選手で２巡～３巡で指名される予想もありました。２巡のSpriggsとは違い、パワーよりもテクニックやセンスでプレイするタイプです。特にランブロックのセンスは素晴らしく49ERSに１巡指名されたGarnettとのコンビは強力でした。パスプロも破綻は無いですが、Garnettにダブルチームで助けられる部分も多くNFLで活躍するにはもう一段の成長が必要に感じます。
６巡指名ですが貴重なOTの選手ですしロースターに残るレベルの選手だと思います。キャンプ、プレシーズンでタックルかガードかの適性も見極めていきたいですね。
指名全体の評価とか感想は別でまとめようと思いますが、全体としてサイズとフィジカルに特徴がある選手の指名を優先したように見えます。素質はある選手達ですのでコーチ陣の手腕が問われます。
また、Pac12から大量に指名しているのも特徴ですね。地域スカウトのサム・シールの眼力が評価されているのかもしれません。スタンフォードVSUCLAの対戦などは指名された選手が多く出ているので一度見てみるといいかもしれません。
私もBlake Martinezの動きなどをもう一度確認したいと思います＾＾