🍳 『TKGたあくん酒場』
第064話
お盆のすきまの手紙
著:兎羽流葉(うぱるぱ)🪶
カウンターに置かれたお盆。
その端と端の、ほんの数ミリの“すきま”。
菜摘は、それに気づいた。
「これ……?」
お盆の下から、白い角がのぞいている。
ポン助が身を乗り出す。
亮介は「触るなよ」と小声で言う。
たあくんは、何も言わない。
菜摘が、そっと引き出した。
小さな封筒。
少し黄ばんでいる。
「開けるな」
マサの声が、低く落ちる。
一瞬、空気が張る。
「……昔のだ」
マサは視線を落とす。
「俺が置いてった」
ポン助が固まる。
「え、なんで」
「渡せなかった」
たあくんは、背を向けたまま。
「酔って書いたやつだろ」
「うるせぇ」
でも声は、どこか弱い。
菜摘が、封筒を両手で持つ。
「読まないんですか?」
沈黙。
厨房の火が、ぱち、と鳴る。
「読まなくていい」
たあくんが言う。
「書いた時点で、もう終わってる」
マサは、苦く笑う。
「それな」
ポン助は、封筒を見る。
開けたら、何かが変わる気がする。
でも、開けなくても、何かは残る。
亮介が言う。
「置いとけば?」
全員が見る。
「ここに。
すきまに」
菜摘が、そっと戻す。
お盆の下。
見えないけど、確かにある場所。
マサがグラスを持つ。
「ダセぇな、俺」
「今さらか?」
たあくんが、少し笑った。
ほんの少し。
「書いたことは、消えねぇ」
たあくんは続ける。
「でもな」
振り向かないまま。
「置いていける場所があるなら、悪くない」
ポン助は、なんとなく胸が温かくなる。
読まなかった手紙。
でも、そこにある。
それだけで、いい夜もある。
——第064話・了
🪶 うぱるぱの、あとがき
64話です。
酔って書いた手紙、ありますか?
送らなかったLINEとか。
消してない下書きとか。
マサ、だいぶ人間らしくなってきました。
かっこつけてるけど、わりと不器用です。
たあくんは読まない派。
でも捨てない派。
これ、大事です。
第65話
塩だけのTKG
いよいよ“余計なものを削る回”です。
静かに、でも芯は太く。
また一口、いきましょう。
兎羽流葉(うぱるぱ)🪶🥚
カナダからの手紙
幸せの黄色いハンカチ
木綿のハンカチーフ
私の上の世代の有名な曲、、、らしい
手紙かー年賀状は昔昔はよく書いてたなー
相手から子供の写真が届くと微笑ましいと
思いつつ、羨ましいーとも思った。
私は独り身、寂しがりの1人好き


いいのいいの、わたしはわたしで。
手紙、書ける時に書いた方がいいね
感謝の手紙は特に。
この際面倒だからここでいっか。
皆様、私のために諸々
ありがとうございます😊😊😊
どや‼️
😛笑笑
ほな、またぁーくん


to be continue


