🍳『TKGたあくん酒場』番外編
TKGの表と裏
― 常連にだけ出す、裏の二杯 ―
著:兎羽流葉(うぱるぱ)🪶
「……それ、二杯目ですよね?」
初めて来た客は、だいたいそう言う。
一杯目を食べ終え、少し間を置いたあと、
たあくんが無言で差し出す、もう一杯。
「いや、これは裏だから」
メニューには載っていない。
説明も、基本しない。
ただ、黙って出る。
表の一杯
最初のTKGは、静かだ。
炊き立ての米。
卵ひとつ。
醤油は、ほんの数滴。
混ぜすぎない。
語りすぎない。
口に入れた客が、
「あ……」と一瞬だけ言葉を失う。
それでいい。
卵の甘み。
米の香り。
醤油の影。
成立してしまっている一杯。
裏の一杯
二杯目は、空気が変わる。
卵はしっかり溶く。
醤油は、迷わず。
そして――味の素を、二振り。
たあくんは言わない。
「入れますよ」とも、
「これは好みが分かれます」とも。
ただ、出す。
混ぜた瞬間、
うま味が一気に立ち上がる。
客はだいたい、笑う。
もしくは、黙る。
「……ずるいな」
それが、褒め言葉だと
たあくんは知っている。
表と裏のあいだ
この二杯は、
勝ち負けじゃない。
表は、素材の顔。
裏は、人間の本能。
どちらか一杯だけじゃ、
この店は完成しない。
あとがき
― 兎羽流葉(うぱるぱ)より ―
味の素は、敵じゃない。
でも、主役でもない。
あれは
**「うま味の芯を通す道具」**だ。
昆布にも、卵にも、醤油にも、
もともとうま味はある。
ただ、人間は気分と体調で
それを感じたり、感じなかったりする。
だから――
表のTKGでは、引く。
裏のTKGでは、足す。
先に引いたからこそ、
足した一杯が刺さる。
これが、
TKGたあくん酒場の二杯立て。
常連にだけ出す理由?
それは簡単だ。
この二杯は、
味の話じゃなくて、
その人の「食べ方」の話になるから。
全部わかった顔で食べるより、
途中で黙ってくれる人に、
出したいだけだ。
――兎羽流葉(うぱるぱ)🪶
お、、ついにTKGたあくん酒場が
飲む店から読む店になってきたかな。
まさに、表と裏![]()
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まぁ、私は好きなように食べるのがよいから
最初は何もつけずに、そして、味の素イン❣️
からの出汁醤油、鮭フレーク、しらす、
柚子胡椒、たいてい味がぼやけてしょっぱくなる。
それもTKGの良いところでもある。
ほな、またーくん🥚 ![]()
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to be continue


