中西輝政・高森明勑共著「古事記は日本を強くする ~神話がわかれば日本人がわかる」より、印象に残ったところの紹介①

 


平成24年は、「古事記」が和銅5年に編纂されて、ちょうど1300年目にあたる。

 

現存する日本最古の歴史書「古事記」が編纂された和銅という年代は、日本の経済や文化のまさに原点をなす時代なのであった。

 


しかし、戦後の教育を受けて育った日本人は、この「古事記」ばかりか「日本書紀」も含めて「日本の神話」をほとんど教えられていない。

 

自分自身を振り返ってみても、中学高校で習った覚えがない。

 

 

このことがいかに重大な問題であるか、日本人にとっていかに「決定的な喪失」であるかが、我々国民の間では十分認識されていない。

 

つまり、単に日本の「文化」というだけでなく、日本という国や国民の依って立つ「原点」ともいえる大切なものが、現代の日本人の中からすっぽり抜け落ちているのだ。

 

 


これでは内外ともに問題を抱えた「大いなる国難の時代」に、日本人が強くなれるはずがない。これは「戦後教育の最大の忘れ物」といわなければならない。

 


幸い二十一世紀になった最近の風潮として、盛んに神社参りとか、歴史への関心が高まるなど日本のアイデンティティーを求める傾向が顕著に出てきている。ここに大きな希望を持つことができる。

 

 


これから求められるのは、神話や歴史への信頼できる水先案内人なのである。

 


昨今、大きく弱体化した日本の国力や経済力などの活性化が叫ばれているが、その前に日本人が「日本人としての自覚」をもっと強く持ち、

 

 

日本人としてのDNAを全面的に開花させることができれば、あらゆる問題に果敢にとり組む強さを発揮できるようになるはずである。

 


「経済とか政治の活性化」に勝る一番の活性化は、人間が自分自身を取り戻したときの活力であるといえるだろう。