松村劭著の「スイスと日本~国を守るということ」~「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶより
印象に残ったところの紹介⑤
65年前の1957年に閣議決定し今も生きている、日本の「国防の基本方針」とはどういうものなのか。
●国際連合の活動を支持し、国際間の協調を図り、世界平和の実現を期する
これは理想論であり、非常時に理想を語ってどうするのか?
本来、国防政策は世界平和が破綻したときの方策なのであるから、理想をいくら並べても国防は発動されず他人任せにしているだけだ。
●民生を安定し、愛国心を高揚し、国家の安全を保障するに必要な基盤を確立する
政府はこれまで愛国心を高揚するための政策を一度でも行ったであろうか。
●国力国情に応じ自衛のため必要な限度において、効率的な防衛力を漸進的に整備する
防衛力整備の根拠が曖昧なまま、戦略が見えてこない。
●外部からの侵略に対しては、将来国際連合が有効にこれを阻止する機能を果たし得るに至るまでは、米国との安全保障体制を基調としてこれに対処する
外部からの侵略は米国や国連に頼り阻止してもらうと言っているに等しい。
この安全保障条約は日本の施政権が及んでいる領土の防衛のみを扱っている。
北方領土や竹島は含まれていないし、領土に住む国民は防衛の範囲に入っているのか不明なのだ。
また米国は日本の天皇制という国体、日本の経済権益なども守ってくれない。
だから、米国が守らないものは、日本が独力で守らなくてはならないのだ。
北朝鮮に拉致された日本人の救出、竹島の奪還なども日本は実力行使してもいいということ。
米国はここまでやってくれない。