宮本雅史氏・平野秀樹氏の共著
「領土消失 規制なき外国人の土地買収 (角川新書)」
を読んでのつづき。
「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と言った元政治家がいたという。
一見、正論のようで大切な何かを見落としているのではないだろうか。
日本各地の風土といった地域の独自性をまったく考慮に入れない乱暴な考えではないか。
それに日本列島を代替えの効く、一面的なとらえ方にも違和感がある。
外資の爆買いを正当化する言い訳にも聞こえる。
しかし同時に、外資に日本列島の浸食を許したことは、我々側に国土を軽んじていたためともいえる。
この国は将来どうなってしまうのか、このまま行けば間違いなく、所有者の身元がわからない土地が大半を占めるようになるかもしれない。
消えた土地所有者から徴収できなかった固定資産税はどうなるのかといえば、どれほど高額であっても不能欠損処理で済ませて終わり、誰も責任を取らないようだ。
結局は徴収から逃れられない我々が、回り回って未払いの膨大な固定資産税分を肩代わりする羽目になりはしないか。
これは地方行政でのガバナンス低下のほんの一例に過ぎない。