「良い気が流れている家」~「音楽家のための住まい」一年たちました
今日は、昨年6月に竣工した「音楽家のための住まい」に1年点検で伺いました。同時に、マガジンハウスのWEBサイト-100%LIFEの取材で、編集者の内野正樹氏がお越しくださいました。
内野さん、カメラマンさんで建物を見てまわったあと、建て主のお二人へのインタビュー。
この家を建てるきっかけや期待したことなど聴いてくださったのですが、やはり音楽家。もっとも大切な音楽スタジオの在り方、作り方が要望の中心でした。ミニホールとしても使えるくらい響きを重視したスタジオは、今や毎月、何十人というお客様を招くイベントが開催され、公開レッスンやミニコンサートなどで大活躍しているそうです。演奏家の日々の練習室としても遮音が高く使いやすいので、夜中に何時間でも練習できるのがよい、とのこと。赤い壁の前では不思議と集中力が高まるそうです。
この赤い壁は、数種類の塗料を組み合わせて深みを出している、ポーターズペイントの、フレンチウオッシュという塗装です。
また、上階の生活空間は、エアコンを使わなくても快適なのだそうです。冬はスタジオ、2階の床面の全面に敷設した蓄熱式床暖房が、躯体に温かい熱を溜めて、一日中足元からの温かさを作ります。夏はリビング全体に風が通るのでエアコンがなくても大丈夫、とのこと。奥様いわく、「ここは家全体に良い気が流れているような感じがします。」と言ってくださいました。良い気が流れる、といえば、多くの生徒さんやお客様、演奏家をたくさん迎えられる、このお二人の生活空間家だからこそ、だと思います。
同時に、設計でもできるだけ広がりのあるリビング・ダイニングを作り、道路側から隣地側へ対角線に開けた窓や、吹き抜けのハイサイトライトなど、自然の風が3次元的に流れるようにイメージしながら設計しました。光と風が家全体を立体的に流れる、という設計が「良い気の流れ」につながっているような気もして幸せな気持ちになりました。




