この時期山道などで、ポロポロ椿のように落下している花は、「ナツツバキ」です。
ナツツバキは落葉樹で別名をサラノキ(沙羅の木)とも言います。只花も葉も、椿のように厚くも、
硬くもないし、一日花で、秋には紅葉して葉も落とします。
仏教の聖木とされるインドの「沙羅双樹」とはまったく別種で、
このナツツバキはもちろんツバキ科であり、
インドの沙羅樹はフタバガキ科です。
沙羅樹では小さい淡黄色の花がたくさん、かたまってつくいて、矢張りこの時期に咲きます。
でも花の形は全然似ていません。
どちらもはかなく、ほとんど1日で散ってしまうところが似ている点かも知れない。
無常な、清楚な花です。