石原吉郎『定義』 | 世界の歌謡曲

世界の歌謡曲

その日の気分で 心に残る歌

 

 

こんばんは 先程TVのニュースみてて ただただ驚き あきれるばかりです 任命責任?

これで何人目でしょう どう責任をとるのでしょう 赤坂のだんな?

 

「言葉」に心血を注ぐ「詩人」という人達 その苦渋の帰結が「言葉のない世界」というパラドックス

そして「言葉」だけが生業の政治家と言われる 政権与党の人達の体たらく 

 

「定義」

正確に名づけよう それは
いっぽんの笞を走る
ひとすじの火だ
正確に名づけよう それは
ひとすじの火が打つ
いちまいの頬だ
頬を打つひとすじの火を
その火に打たれる
いちまいの頬があれば
一冊の辞書は成立する
辞書をひらけ そして
つねに正確な定義を
探すのだ

石原吉郎詩集 <いちまいの上衣のうた>

 

 

バッハのオルガン曲『目覚めよ、と呼ぶ声が聴こえ』/高木リィラ