親子三人で、グッスリと寝た。



レンは、早目に目を覚まし、

ウンスのパンパンに腫れた瞼に

手をかざした。

そして、殴られて腫れて、唇も

切れたヨンの顔にも手をかざし

治した。

レンは、自然から沢山の気を貰ったのだ。



ん?レン?内攻が…戻ったのか?


あい!


どうやって?


とおしゃま?しじぇんはしゅごいの!

レン、こんなおおきなうみは、

はじめましてでした。

チュオンしゃんがね、しゅごいだろ?

って。しじぇんからたくしゃんの

ちからをもらえるって、レン、

しじぇんをりょうてでちゅかみました。


はっ?凄いな!レン!

父さまにも教えてくれないか?


えへへ。レンがとおしゃまに、

れんじゅしてあげましゅ。


是非に…我が愛息子から伝授して

貰える日が来るとは、嬉しいぞ!


チュオンしゃんは、しゅごいの!

うみのかみしゃま…あっ!

おとこのやくしょくでした。



うん…ん…レン?チュオンさんが

どうかしたの?あっ!そうだわ!

ヨン?チュオンさんと話したら?

不倫はちょっと…ヤバイわ!

ワンチャン相手が離縁できたとしても、

国防軍副長の名前とあの顔でしょ?

それが目当てとかあるでしょ?

それに、この国では罰になるわ!


あっ、ああ…彼奴がまさかな…

騙される奴ではないが、

浮いた話も聞いた事がないし…



ちがうの!レン…まちがえた?

チュオンしゃんは…うみのしょこで

とってもきれいなひとにあって…

わしゅれられないみたいにかんじました。



はい?海の底で会ったの?


しょです…あっ…レン、おとこのやくしょく

だったのに…わるいこです。


レンは、とーーっても良い子よ!

 
でも、でも、とおしゃまとかあしゃまが

レン、わるいこだから、めしょって…。



それはな、レンが居ないと寂しくて、

父さまも母さまも、どうしようもなくて

大好きな息子の為に泣いたって

いいだろ?


あい…レンもレンも、とおしゃまと

かあしゃまがだいしゅき!


ウンス?レンが自然から内攻を満たす

事を覚えたようだぞ?


凄いわ!!父さまより凄いわ!!


ああ、だから、レンから伝授

して貰う事にした!


あのね、あのね、おっきいうみに

くらべたら、ひとは、ちっちゃいって、

チュオンしゃんがいってました。

だからね、りょうてをひろげて

うみのかぜをいっぱいいっぱいすって

うみといっしょになるの。



なる程な…やってみるか!

レン!父さまに教えてくれ!


あい!!えへへ。


待って!!その綺麗な女の人の

事もちゃんと聞いてね!

海の底って…身を投げたのかしら?

そんな悲しい過去がチュオンさんに

あったなんて…。


ああ、俺も初めて聞いた…

だから、ずっと海に出てたのかもしれぬ。


勝手に勘違いするヨンとウンスだった。



三人で甲板に出ると、チュオンが

寂しそうに海を見ているように

思えた。



おい!鮫の回収は終わったのか?


ふんっ!俺を誰だと思ってる?


チュオンさん、この度は、本当に

ありがとう。感謝しても、

しきれないわ!


医仙様!今回の件もあるし、俺も

チェ家の側に、屋敷を買おうかと

思っております!

居候ばかりしておりますので。



ひ、一人で寂しくない?



もう、慣れました!海に居てばかり

でしたが、この国も平和になり、

家でも持とうかと…


ま、まさか?不倫相手と?


ウンス!それは、違うとレンが

言っておったぞ?


そうだったわ。衝撃的だったから。


チュオン!その…辛かったであろう?


は?何の事だ?


想い人が海に身を投げたとか…


は?どこから、そんな話になる?


レンに問い詰めたんだ…父さまと

母さまに隠し事は無しだと。

レンがな…チュオンの想い人は、

海の底に居ると…。


レレレ、レンちゃん!あれは、

内緒だと…。


しゅみましぇん…レン、それしか

いってましぇん。


あれは、レンちゃんを慰める為の

作り話だ!


強がらないで!吐き出していいのよ?

ヨンみたいに心を凍らせているんでしょ?


はい?コイツと一緒にしないで下さい!

俺はそんなに弱い男ではありませぬ!

七年もバカみたいに時間を無駄にする

なんて、女々しい奴です!


とおしゃま?めめしいってなに?


あっ、えっ?いや、弱い男だと言う

事かな?


とおしゃまは、しゅごくつおいのに?


父さまの初恋の人の事よ!!


あっ、はちゅこいはみのらないって

かあしゃまがいってました。

かあしゃまもげきちんしたって。


は?ウンス?其処は聞いておらんぞ?


えっと…チュオンさんの話でしょ?

作り話って、どんな話?



そ、それはですね…まあ…作り話です!



ちゃんと話せ!


これは…一生話す事はないと思っていたが

本当の話だ!


ちゃんと聞くわ!これでもカウンセリング

のプロよ?


はい?


人の悩みを聞いて、心が病んでる人に

助言できる資格も持ってるの!


病んでおりません!


いいから、話せ!


俺は…海の神に認められた男だ!



ぷう〜〜っ!マジ?ウケる〜!



医仙様!向こうに行って下さい!



ごめんなさい!真面目な顔して

言うからつい…。


俺は、至って真面目な男です!


かあしゃま?ほんとのほんとです。


それで?


ヨン?俺はどんな嵐だろうと

船を沈ませた事がない!

それは海の神の加護を受けておるからだ。

俺が長い時間、潜れるのを

知っておるだろう?


ああ、幼き頃は俺が勝ったがな。

今は、お前に勝てぬであろう!


お前が赤月隊だかに入った頃、

俺は海に潜って意識を失った!

死んだと思ったが、目を開けると

綺麗な女人がいて、俺は普通に

息を吸えた。

海の神の奥方らしかった。

その時に海の神に言われた。

人間から海を護れとな。

それで、特別な力が備わった!


内攻か?


わからぬ!海の中でも、普通に息が

できる!俺の周りを丸い泡みたいな

物ができる!何時間でも、潜って

いられるのだ!


それで、その美しい人に恋したの?


医仙様!たまたま目を覚ましたら、

美しい女人がいましたが、

海の神の奥方かもしれませぬ。

怒りを買うような事は、しません!

その話をレンちゃんにしたのです!


何の内攻であろう?水攻とは、

違うようだ!


ねえねえ?その人、足がヒレに

なってなかった?



はい?普通でしたが?ヒレが付いてる

なんて、馬鹿にしてますか?



違うの!人魚姫ってお話が天界に

あって、上半身は人間で、下半身は

魚のヒレなのよ。人間の男に恋して

数時間は、人間の姿になれるけど、

人魚に戻ってしまうのよ。

2人は、恋に落ちるけど、最後は

人魚姫は泡になって消えるの。



なる程…そんな夢のような話では

ありません!


チュオンさんの話も夢みたいだけど?


しかしな…ウンス?チュオンは、

長い時間、潜っておられるのは、 

事実なんだ。俺は5分が限界だが

チュオンは、今は、30分は、

海に上がって来ない!

心配で助けに行ったら、余裕で

潜っておった。

それに、此奴は嘘をつく男ではないし、

頭もかなり良い!

嵐を乗り切るのは、至難の業だ!



だから、言ったであろう?

海の神に認められたと!



しょです!チュオンしゃんは、

うみにあいされたおとこでしゅ。



レンちゃん?どうだ?おじさんの子に

ならないか?全く話の通じない

両親は、疲れるぞ?

もう、お前たちは、あっち行け!



駄目だ!

駄目よ!

だめでしゅ!


三人に一蹴され、うなだれた

海の男だったが、取り敢えず、

上手く前の様に戻って良かったと

思ったが、この二人の親に

関わるとろくな話にならないと

悟ったチュオンだった!





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カウンセリングのプロ😂😂😂

ウンスとヨンのかなりの勘違いでした🤣