夕餉の頃にチュオンがレンを


連れて来た。



今日は坊ちゃまが釣った鯛のお刺身と

煮付けと鯛汁ですよ。

後は、チュオンさんが

採ったサザエとウニです!


どれ?レンが釣った魚は、どうかな?


うん!美味い!凄いぞ!レン!


えへっ、レン、おもくて、チュオンしゃん

にたしゅけてもらいまちた。



そうか!チュオンが潜ってる間は、

何をしてたんだ?


えっとね…キラキラのうみをみてました。

しゅごくきれいでした。



よし!明日は、とお様とぶらんこに

乗るか?



だめでしゅ。あしたも、チュオンしゃんが

うみでバシャバシャしてくれましゅ。


ん?では、とお様と海に行くか?


だめだめでしゅ!とおしゃまは、

ロンとランのおたすけしないと、

ロンとランがないちゃいましゅ。

レンは、チュオンしゃんとおとこの

やくしょくしたので、バシャバシャ

しましゅ。



レン?わがまま言ってもいいのよ?



レンわぁ、にーたんだから、

だいじょぶでしゅ!


危ない事はしない!

案ずるな!



夜は、カズ姉とウォルとヨンシが、

双子がみてくれた。



レンが寝た後…


ヨン…どうしよう?レンが、何だか

遠くに感じるの…



ああ、俺も…チュオンと寝てるレンを

見た時、胸を引き裂かれるようだった。

チュオンの言う通り、レンがいつも

ニコニコしておるから、俺達は、

大事な事を見過ごしてしまったのでは?



そ、それなの…チュオンさんの言う通り

私…100年前でレンを一人で産んだし、

レンを妊娠していた事もヨンは、

知らなかったでしょ?

双子を産んだ時は、ヨンが居てくれて

凄く嬉しかったの…レンは、しっかり

してるからって、レンには、

双子が産まれてもレンはレンだ!って

ヨンが言った事に甘えていたわ…。


俺もだ…。

チュオンに言われて、全て見透かされて

いるようで、恥じた。



どうしたらいいの?


ロンとランは、まだまだ手がかかるが

俺がなるたけ、レンと鍛錬したり…

あっ、鍛錬もしていなかったな…。

ぶらんこも釣りも…

最近は、この寝台にも入って

来なくなったな…。父親失格だ…


二人は、愛を交わす事もなく、

眠れぬ夜を過ごした。



翌日は、いつも通り、

レンは、ロンとランのホッペを

ツンツンして、ニコニコしていた。


レン?ロンとランと話していたのか?



えっとね…レン、おはなしができなく

なってしまって…こまってましゅ。

でもね、でもね、レンは、ロンとラン

がだいしゅきでしゅ。


そうか!とお様もかあ様も、

レンとロンとランが大好きだ!


しょですか…。レン…やくたたじゅでしゅ…

おはなしできなくて…



レンちゃーん!!



あっ!チュオンしゃん!

レン、バシャバシャってしてきましゅ。



気をつけるのよ?



振り返らずにチュオンの所に走って

行った。



役立たず?レンをそこまで追い詰めた

のか?


どうして?ねえ?どうして?

双子と話が出来なくなったの?


そういえば…レンの気配も感じなく

なってたような…。


力を失ったの?


俺のせいだ…気を分けていなかった…



でも、レンは、私のお腹の居る時から、

話す事ができたわ!



ウンスの気も…双子に分けていたのでは

ないか?


あっ…


今日から、レンと一緒に寝るか?


そうね!それがいいわ!


しかし、海から楽しそうに帰って来た

レンとチュオンは、また一緒に

昼寝していた。


夜は、

レンは、にーたんだから、だいじょぶ

でしゅ!と断られてしまった。


気が足りないのかも?と、

愛し合っても、レンは、いつも通りだった。



レンは、ヨンとウンスにわからない様に

一人で鍛錬していた。



えいっ!

どうちて?ひゅんってかぜがでないの?

レン…ロンとランともおはなしできない…

とおしゃま…レンの事、きらい?



おっ!レンちゃん?早くにどうしたの

かな?



チョモしゃん?チュオンしゃんは?



ああ、副長は、急ぎの会議があって、

出かけたんだよ。



しょですか…。



会議では、沖合いに大量のサメが

現れ、漁に被害が出ていると

言う話し合いだった。



サメか?仕方ないなぁ、久々に

懲らしめてやるか!



国防軍の副長で水軍の隊長でもある

チュオンが出向く事になった。



副長?策は?

ここは、将軍の雷攻で…。


ヨンにばかり頼るな!

確かに鮫はヨンの雷攻に弱いが、

それでは、暫く漁に出られない!

しかし、音も嫌う!

軍船から、砲弾を連射する!

鮫もやっつけられるし、生き残った

鮫も此処は危険な所だと認識する!

鮫は、頭が良いからな!二度と

この領域には、来ないはずだ!


他にサメが嫌う物は?



まあ、白黒のウミヘビだ!

アイツは毒を持ってるから、

漁に出る人々には危険になる!

俺に任せておけ!

明日、隣り村のクッシャロに停泊して

いる軍船を出港させる!


ああ、頼んだぞ?チュオン!


おお!任せろ!アン・ジェ!


その前にヨンの屋敷に寄ってから

行く!



ヨンの屋敷に行くと、レンと会った。



レンちゃん?三日程、おじさんは、

沖に出なければならなくなったんだ。



どうちて?おとこのやくしょくは?



あ、ああ、実はな、海のずーーっと

向こうで、サメが沢山出て、

困ってる人を助けなければならないんだ。


しゃめ?


怖いヤツだ!人を食べてしまうんだ。


うわぁ~ん!レン、たべられる?


そうならないように、レンちゃんが

安心して泳げるように、おじさんが

退治してくる!


ひっく!うん…レン、まってる…。



そうか?帰ってきたら、また、

海でバシャバシャするぞ?


あい。


チュオンが去った後、事件は起きた。





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レンの内攻が…

どうして?