双子が生まれてからは、賑やかだった。


ロンとランと名付け、ヨンは、

この時代にはあり得ないが、積極的に

面倒をみてひと月経った。


うふふ、ヨンったら、イクメンの

お手本みたいね?


いくめん?いけめんとは、違うのか?


育児を一生懸命手伝ってくれる

優しい旦那さんの事よ。


当たり前であろう?ウンスは、

子を宿してから、不自由な生活で、

お産も大変だった!


あら?安産だったわよ?


それでもだ!夜中に何度も起き、

乳をあげるのも大変だ!


レンの時に比べたら、全然楽だわ!

皆んながいるし、ミルクだって

紙オムツだって、必要な物は

他の枝の私が届けてくれたもの。

レンの時は、産後一週間で、

おむつを洗ったり、フラフラだったわ!


双子のホッペをツンツンとしていた

レンはニコニコしていた。



とおしゃま?かあしゃま?



ん?どうした?



おはだがツヤツヤしてましゅ。

しゅべしゅべのくりーむぬったの?


えっ?いや、な、なにかな?

あっ、朝早く温泉に入ったからかな?
  


ふ〜ん。レンもいっしょに

おんしぇんしたかったでしゅ。



ヨンとウンスは、やっと解禁になり

昨夜は、熱い時間を過ごしたのだ。



あとで、一緒に入るか?


あい!レン、おそとであそんで

きましゅ。


そとにでたものの、シーソーに

座っていた。



おっ!レンちゃん?どうした?


チュオンしゃん!

あのね、レン、ぶらんこにのりたいけど

ひとりでのっちゃだめだめだから…

とおしゃまもかあしゃまも、

ロンとランがまだちっちゃいから、

おせわしなきゃだめなんでしゅ。



そうか!では、このイケメンの

おじさんが、乗せてやるぞ!


ほんとのほんと?


ああ、ほんとのほんとだ!

いいか?しっかり掴まってろよ?


あい!   


それー!


キャーッ、しゅごい!きもちいいでしゅ。


シーソーも乗るか?


いいの?


レンちゃんと遊びたかったんだ!

それが終わったら、海に行くか?



うみ?


暑い時は、海が一番だ!


レン、うみにいきたかったでしゅ!

ぴちぴちのおしゃかな、ちゅれる?


任せておけ!おじさんを誰だと

思っておる?


カッパおじしゃん!


ハハ…海はおじさんと友達だ!



おじしゃん…おともだちいるの?

いいな…レン、おともだちいないでしゅ。


此処の屋敷のみんなは、レンちゃんの

友達だぞ?


しょでした。でも…


ちょっと待ってろ!ヨンに言ってくる!



おーーい!ヨン!


なんだ?チュオン?


レンちゃんと海に行ってくるぞ!



ああ、助かる!暫く行ってなかったな…



お前なぁ、ロンとランに手がかかるのは

わかるが、レンちゃんの事も

気にかけてやれ!


は?レンは、いつも一緒にいるぞ?



ふんっ!子供心がわからん奴だな!



レンとチュオンは、釣りの道具を持って

海に行った。



チュオンさん?どうしたの?



ああ、レンと海に行って来るそうだ。



今日は、暑いからレンも喜ぶわね?



ああ、そういえば、新しい釣り竿を

買ってから、あまり行ってなかったな…

まあ、彼奴に任せておけば、

大丈夫であろう!



海に行くと、沢山釣れた。


うわっ!うわっ!チュオンしゃん!

しゅごくおもいでしゅ。


おっ!大物かな?

よしっ!一緒に釣り上げるぞ!



キャーッ!しゅごい!おっきい!

とおしゃま、びっくりしゅる?


ああ!凄いな!レンちゃん!

大漁だな?

あっ、そうだ!海に入ってみるか?

暑いだろ?


でも…でも…しゅこし、こわい…。



大丈夫だ!おじさんが離さないから、

怖くない!


ほんとのほんと?


おじさんは、生まれてから、直ぐに

泳いでいたぞ?


レンの衣を脱がして、

海に入った。


うわっ!ちめたい!


大丈夫だ!温いくらいだ!

いいか?体の力を抜いてみろ?



うわっ!レンういてる!


だろ?海に身を任せればいいんだ!

おじさんが掴まえているから、

大丈夫だぞ?


あいっ!しゅごいきもちいーでしゅ。

うわっ!おててにぬるぬる。


ああ、海藻だ!ちょっと、足を

バタバタさせてごらん。


バシャバシャバシャバシャ。



おお!いいぞ!この調子なら、

レンちゃんも、早くに泳げるように

なるぞ?


キャーッ、しゅしゅんでましゅ。


ひとしきり遊んだあと、

海から上がって、衣を着せた。


沢山の魚を持って、レンの手を引いて

屋敷に戻る途中、レンは、疲れたのか、

眠そうだった。


どら!おじさんが背負ってやる!


屋敷に着くと、大量の魚をカズ姉に

渡した。



まあ、また大漁ですね?



この大きな魚二匹は、レンちゃんが

釣った!


坊ちゃまは、釣りの才能が

お有りなのですね。


ああ、美味しく料理してくれ!



レンを背負って、ヨンとウンスの

所へ行った。



あら?寝ちゃったの?

髪がびしょ濡れね。


釣れたか?


ああ、レンちゃんがデカイのを釣った!

泳がせたから、疲れたようだ!


はっ?危ないだろ?


俺を誰だと思っておる!

レンちゃんも喜んだおった!

おい!ヨン!レンちゃんが釣った魚を

ほめてやれ!


わかっておる!


お前は何もわかってない!


はっ?


レンちゃんはな、我慢してるんだ!

自分には友達がいないと言っておった!

お前は、ロンとランのお産に

立ち会って、浮かれ過ぎてないか?

レンちゃんは、100年前では、

一人だったんだ!

医仙様と一緒だったが、お前は

居なかったであろう?

ぶらんこにも乗れずに寂しく

していたから、俺が乗せてやった!

ロンとランは、ちっちゃくて、

お世話しないと駄目だと…

お前、子供に気を遣わせて、

どういうつもりだ!


あ…


レンちゃんは、まだ2才だ!親が

恋しくないはずがなかろう!

そりゃあ、二人で迎えた双子が可愛い

のは、わかるが、差別するな!

なんなら、俺が育ててやる!


なっ…差別等、しておらん!



う…ん…チュオンしゃん?どちたの?



レンちゃん?体がベタベタして

おるだろう?おじさんもだ!

今日はウダルチの温泉に入るか?


うだうちの?いいの?


ああ、さっぱりして来よう!


チュオンはレンを連れて行った。


ヨンとウンスは、双子の泣き声にも

気付かない程、チュオンに言われた

言葉が胸に突き刺さった。


あっ!着替え!レンの着替えを

持って行かなきゃ!


いや、俺が行く!ウンスは、

ロンとランを。


少し経って着替えを持って、

ウダルチの兵舎に行った。


テジャン!!


ああ、チュオンとレンは?


あっ、湯に浸かり、

レンちゃんが眠ってしまったので

あちらの離れの部屋で寝ております!


部屋を覗くと、レンは、

チュオンの胸にくっついて、

眠っていた。


う…ん…とお…しゃま…


レンの寝言だった。



遅かったな?

レンちゃんが起きたら、俺が

連れて行く!

いいか!ヨン!レンちゃんは、今日、

大きな鯛を二匹釣った!

夕餉の時には、褒めてやれ!



ああ…


ヨンは、胸が潰れそうだった。





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これは、有りがちですよね?

でも、レンは我慢します!

久々にチュオンも書けて、嬉しいです♡

ヨン…油断したな…



★皆様からの心優しいコメント、

ありがとうございます💗

コメ返したいのですが、この場を借りて、

お礼申しあげますm(_ _)m