「どうなってるの?」
「ウンス様です!ウンス様が願うと
そのとおりになるのです!」
「魔法があそこまで届くの?」
「いえ、聖女様なんです。」
「あっ、知ってる〜!読んだ事あるわ!
神に選ばれた聖なる力を持ってるって!」
「姫?身体は?」
「お義兄様!大丈夫です!レンちゃんが
力を貸してくれました。」
「ウンス!!」
三人が戻って来た!
「大丈夫か?また力を使っただろう?」
「私は大丈夫よ!それよりレンちゃんが
眠ってしまったみたい。」
「レンは大丈夫です!俺が気を分けます。
しかし、あのような光りは、初めて
みました。まさに聖なる光りでした。」
と言いながら、レンを懐の中に入れた。
「姫は弟ヨンよりも凄い力を持っています!」
「ほんとに凄いわ!」
「何を言ってるんだ?ウンス?
ウンスだって、類まれな医術の才能で
大勢の人を救い、有名だ!高麗でも
疫病の蔓延を防ぎ、流行り病も
治した他国が欲しがる人材だ!」
「そうだ!だから俺達は、隠すのが
一番だと、地下室を作ったり、遠くへ
姿を消したりしてた。」
「医学も魔法みたいなもの?」
「ああ、人の体を開いて、血管を
繋げたり、縫ったりしているのを
初めて見た時は、魔法のようだった。」
「医学の本を見ました。やはり
可能なんですね?凄いと思います!
人の体の中を開いて治すなんて、
魔法以上だと思います。」
「住む世界は全く違っても、
私達は、やっぱり同じなのね。
ウンスさん?此処にはあの大樹と
同じ木があるのよ?不思議だと
思わない?」
「あの大樹が?」
「ロマネメビウスの木と呼んで
います。皆さんが再会した事が
伝説となっている木です。」
「そんな不思議な事があるなんて、
やはり何処か繋がっているんだな…」
「ほんとにファンタジーね。
此処に来れて良かったわ。
あっ、ウンスさん?三つ子は、
少し小さいけど、元気に産まれてくるわ!」
「小さいとは?どれ位ですか?」
「う〜ん、うちは、男の子二人は、
2044gで、女の子は1990gだったわ。
少しの間、保育器に入って、2400gに
なった時には、産科の先生から
オッケーが出たの。産み月になったら、
歩くのも大変だったけど、足が萎えない
ように、病室の中を少し歩くように
してたの。レンちゃんには敵わないけど
上の子4人が、ずっと私のお腹に
暖かい気を送ってくれていたから、
安産だったのよ?でも、お産は
何が起こるか、わからないから、
困難になったら、必ず呼んでね。」
「はい!ありがとうございます。
頼もしいお姉さん達が居てくれて、
嬉しく思います。」
「ほんと!私達にお姫様の妹なんて
自慢よね〜。」
「うんうん!私ね、今、すっごい
感動してるの。こんな異世界があって
二人が幸せでいるって、夢みたい。」
「あの、少し前に双子も産んだと
聞いてます。大丈夫でしたか?」
「双子は、俺が取り上げました!」
「えっ?」
「車の中で産まれたのよ。病院に
着く前に。」
「すごーい!」
ウンスとエルナが声を揃えた。
「あの…チャン侍医とトギは、慕い合って
いたのでしょうか?私は、トギという
女性を探している夢をずっと見ていました
トギは、何も話さないのです。
チャン侍医が殺される場面もみました。」
「あっ…トギは話さないんじゃなくて
話せなかったの。確か、薬草の試作を
自分で飲んで声を失ったと言ってたわ。
二人は、とても信頼し合っていたわ。
チャン先生が亡くなった時は、
トギは、凄く泣いていたわ。」
「そうでしたか。それで夢にまで
見たのですね。」
ヨン達は敢えて言わなかった。
「かあしゃま!ロンとランが
よんでます!」
「あら?レン?起きたの?
楽しくて、長居しちゃったわ。」
「では、戻るとするか。」
「何かあったら、レンの事を願ってね。
レンだけが、気付けるので。」
「しょです。レンは、こころのおこえが
きこえます。おひめさまかあしゃまと
えるなおねーさんのあかちゃんは、
げんきです。あっ…」
「レン?男の子か?女の子か?わかって
いても、言ったら駄目だぞ?」
「あい。うっかりさんでいっちゃう
ところでした。」
「知りたいですか?」
「いえ、楽しみにとっておきます!」
「それでは、また、いつか!」
「はい!」
「また、来るわね~」
「はい!お姉さん達。」
「バイバーイ!」
ニコッと笑って、5人は光りの中に
消えたのだった。
「いや、向こうも驚いたかもしれないが
こっちも、驚いた!今日来たヨン殿も
かなり威厳に満ちていたようです!兄上」
「ああ、テホグンとか言ってたか?
おそらく、将軍のような存在だった
はずだ!」
「そういえば、俺の夢で、部下が
大勢いました。騎士団のような…
ウダルチ?とか言ってましたね?
俺もあの方々に負けぬ位の男に
なります!」
「それなりの苦労があったからこそ、
あのように年を重ねてもウンス殿だけを
守ると言う覚悟が伝わってきた。
勿論、国も護って来たんだろう。
私もヨンもまだ若造にしか過ぎない。
更に心身共に鍛えねば、ならないな。」
「はい。国が平和であっても、訓練も
怠らず、小さな悪までも、見抜ける
様にしなければなりません!」
男2人が真剣な話をしている最中、
女2人は保育器に興味津々だった。
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誰が話しているか?わかりますよね?
いや〜、かなり長引いて、咳がとれず、
身体中痛いです。昔、同じように、
咳で肋骨二本にヒビがはいりました。
熱が上がったり下がったりでしたが、
ようやく落ち着いてきました。
扁桃炎…喉が塞がりそうな位、腫れてる
ではなく、浮腫んでいました。
沢山のコメント、ありがとうございます。
返信したいのですが、まだ体力が
追いついていないので、お許し下さいm(_ _)m
お話は、書いてあったのですが、
載せるのが遅れてすみません。