「ウンス様?最近、ビン様が騎士団で


訓練しているようなんです。」


「どうして?」


「昔は剣の稽古をしていたそうで、

身体が鈍っているから、少し運動

しないと。と言ってました。」


「そうなんだ。でも、良い事だと

思うわ!身体を鍛える事は、心身共に

健康になるもの。ヨンも叔父様に政務を

任せて、今は騎士団を鍛え直す!って

言ってたけど、何となく怪しくない?

今は魔獣も出ないから、気を引き締める

為だとか言ってたけど、お義兄様まで

訓練してるなんて、何かあるのかなぁ?」


「皇帝陛下も黒の騎士団もウンス様も

いるではないですか!この国は、

強国です!それより、妊婦体験の時、

ビン様ったら、誤って落としたフォーク

を取るのも苦労してたんですよ。」


「そうそう!ヨンもね、甲冑とは、

勝手が違うって!トイレでうわっ!って

声が聞こえたのよ。」



「随分と楽しそうだな?」


「あっ、おかえりなさい。ヨン!

お義兄様!」



「話があるんだ。暫く、地下室で

過ごす事になるが、大丈夫か?」


「ふ〜ん。やっぱり敵が攻めてくるの?」


「ウンスに隠し事は通じないから、

きちんと説明する!

ソンゲールの残党が攻め入ると言う

情報を叔父上から聞いたんだ。」


「そっか…それで、お義兄様も?

でも、国に結界は張ったわ!

来るとしたら、海からだと思うわ!」


「姫?いつの間に?」


「時間は沢山あったから、お腹が

大きくなる前に…」


「こらっ!1人で行かないと約束しただろ?」


「うん…でも、皇后としてできる事は、

しておきたかったの。あの結界は、

簡単に破れないわ!」


「そうか…海か…。」


その時、部屋が光った!


「こんにちは。レンです!」


「キャーッ、レンちゃん!可愛い!」


「すみません。又も突然で。」


「いえ、大丈夫です!何かありましたか?」



「ほら?約束したでしょ?必要な物を

届けるって!あら?やっぱり、すごく

大きくなってるわ!三つ子って、

こんなに大きくなるの?ウンスさん?」


「ウフフ。はじめまして。本当に

小説の中みたいね?」


「こ、これは?凄い!」


「え?え?ウンス様と皇帝陛下が

また増えました!」


「こちらは、三つ子を産んだウンスさん

で、9人の子供がいます。」




「あっ!前に話していた?」


「皇后陛下と皇帝陛下?ウワァー、

チャン先生とトギだわ!」


「ウンスさん、大公殿下と夫人よ!」


「すっごい!全く別世界って本当ね?」


「大公殿下?」


「偉いのよ!皇帝、大公、公爵、侯爵、

子爵、男爵って感じ?」


「は?何で知ってるんだ?」


「本で読んだもの。私には、高麗の

重臣だった人達の位は、さっぱり

わからなかったわ!今もだけど。

テホグンって、再会した時に聞いた時、

何?それ?って思ったもの。

徳成府院君は、よく聞いたけど、

どれ位の立ち位置とか知らなかったわ!」



「そうそう!私も!ほんとっ、面倒臭い

肩書きだったわ!王様と王妃様しか、

わからなかったわ!」


「そこは、同じなんですね?」


「ああ、キ皇后と皇帝の様な感じか?」


「違うわよ!もっと凄いの!」


「かあしゃま?とおしゃま?

いっぱいかあしゃま?いっぱいとおしゃま?

ごようをたさなきゃ、ダメダメです。」


「あはっ!レンちゃんったら、

随分と大人になったわね!そうよね。

ウンスさん?私が三つ子を産んだ時は、

本当に破裂しそうだったけど、

自然分娩で産んだのよ。もしも、

困難になったら、レンちゃんの事を

思って下さい!直ぐにかけつけて、

帝王切開します!私達は、皆んな、

其れ位の医術の腕は持ってます!」


 
「でも、レンが気を分けたので、

たぶん大丈夫だけど、保育器を

持って来たわ!低体重で生まれると、

体温を保つ必要があるの!

それと、これ!貧血の薬よ!トギ…

エルナさんの分もね。」


「不思議よね?シャンデリアが

ついてるなんて。電気があれば、

できる事がかなり増えるわ!」


「ほんとに、でも、高麗の生活には

もう慣れてしまったけど、こんな

異世界は、素敵過ぎるし、

22才の若さは、お肌もピチピチで、

若い頃のヨンも変わらずイケメンで

その衣装は、騎士団?ウダルチも

カッコ良かったけど、騎士団のヨンは

格別ね。得した気分だわ。」


「はい!皇宮騎士団の団長もしてます!」


「キャーッ!」


「萌えるわ〜!」


2人の年上ウンス達が騒ぎまくる。


「ウンスは変わらず綺麗だ!んっ、俺も

できれば、10年程若返りたい!」


「バカね。オヤジはオヤジなりに

かっこ良いのよ!」チュッ


「再会して五年以上経っても、出会った

頃の様に輝いているぞ?子供が9人も

いるとは、思えない!」


「ウフッ、ヨンも素敵よ!」チュッ




「しゅみません。とおしゃまたちは、

かあしゃまたちにべたぼれなんです。

らぶらぶなので、レンは、なれました。」


「クスクス、レンちゃんは、羨ましい?」


「ちがいます。レンはとおしゃまと

かあしゃまのまにゃむしゅこなので、

いつも、あいされています。」


「まいったなぁ〜。レンちゃんから、

愛という言葉が出るなんて、私達も、

見習わないとならないです。」



「しかし、どれすとは、目のやり場に

困るな?」


「憧れるわ〜!」



「ん?ヨン皇帝?何か憂いがありますか?」


「はい?そこまで、見抜かれてるとは…

実は、敵対していた国を破壊した

のですが、その国の残党が攻め入ると

聞きまして、地下室に避難させようかと

話していた所なんです。

ソンゲールは、完全に潰したと

思っていたのですが…」


「ソンゲール!!まさか?イ・ソンゲ?」


「同じ様な者が、そちらにも?」


「いや、既に亡き者ですが、生きておれば

脅威になったかもしれません。」


「ウンスが帝国に結界を張ったと

言うので、来るなら海からだと。」


「結界まで、張れるの?すっごーい!」


「結界とは?何なのだ?」


「そうね、国に入れなくする魔法よ!

見えない壁?と言ったところかな。」


「水晶を見れば、どのような状態か?

わかるのですが、体力を消耗して

しまうので、見てないんです。」


「水晶?キャーッ!凄い!見たいわ!

大丈夫よ!レンが力をくれるわ!」


「あい!だいじょぶです!」


レンは大きなお腹に手をあてた。


「凄いわ!妊娠前の身体に戻ったみたい。」



「ウンス様!はい!」

エルナが水晶を渡した。


「凄いわ!やっぱり船だわ!」


「水晶で色々見れるなんて、占い師

より凄いわ!」


「あっ、これは、ヨンと結ばれてから

力が増したんです。」


騒がしいが可愛いウンス達だ。


「この船に見覚えは?」


「兄上!どうですか?」


「うーん。このような不気味な船は

見た事がないな。近いぞ!ヨン!」


「ウンス?顔を確認したい!」


「あっ、はい!」


「兄上?どうですか?俺は皇帝の顔を

知りませんが、コイツはイシャル皇子

では?」


「間違いない!イシャルだ!」


「やはり、イ・ソンゲだ!

これは、銃を持ってるのか?

攻め入る前に潰さないと。」


「三人なら簡単でしょう!倭寇が来た時に

比べ、少数だな…。

行きますか?」


「そうしますか!異世界と言えど、

同じ俺達ですから、妊婦に憂いは

禁物です!皇帝?雷攻は?」


「あっ、はい!ソンゲールを沈めた

のですが、残党がいるとは…。」


「俺が風攻を放ち、嵐にします!

その間に皇帝とヨン殿は、雷攻で

跡形もなく!レン!母さま達を

守ってくれ!」 


「あい!」


三人のヨン達が門を潜って行った。


「銃なんて、あるの?」


「いえ、この国では、使われていません。

というか、禁止しています。

ヨンが皇帝になってから、皇妃や側室、

愛人も禁止にしました。」


「其処は同じね。まあ、隠れて、

囲ってる貴族もいるみたいだけど。」


「現代でも一夫一妻制だけど、

財閥のオヤジとかは、相変わらず

愛人やらお妾さんを作る人がいるわ」


「あっ!着いたみたいです!」


「えっ?海が物凄く荒れてるわ!」


「ウンス様?願ったのですか?」


「うん。大丈夫よ!レンちゃんが

気を送ってくれてるから。あと少し!」


ヨン達は、海が荒れてる事に驚いた。


「ウンスです!願ったのだと…」


その瞬間、無数の光りが海から

空に向かったと同時に船も宙を飛んでいた。


「よし!今だ!」


三人が雷攻で、全ての敵船を破壊した。

空一面が光りに覆われた一瞬だった。





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体調最悪で熱が出たので病院へ🚙

今や、熱がある人は別室か、車内待機。

初めてPCR検査をしました。

インフルの検査も。

陰性でした。ε-(´∀`*)ホッ

職場で感染させてしまってたら?と

不安に思ってたので、安心しました。

扁桃炎との事。38.2度は、年寄りには

キツイですね(ノД`)シクシク