執務室では、書類に目を通してから、


皇帝陛下と大公殿下は、妊娠についての本を


読んでいた。


「ジェイ!そなたは、若いのに子供が居たな?」



「はい!2才になる女の子で、可愛くて


仕方ありません!」



「出産の時は、どうであった?」



「私は、産室の外に居ましたが、


凄く痛そうで、断末魔の叫び声に聞こえました。


命懸けで子を産む女人は凄いと思いました。」



「そんなに痛いものなのか?」


「男には耐えられない痛みだと


聞いた事があります。女性の身体は、


出産に耐えられるようにできているとか?


陣痛が始まって8時間程で産まれましたが、


安産だったと言われました。」



「8時間で安産?」


「はい。産室に入ってから、20分程で


産まれましたので。中には、子供が


なかなか出てこれない場合があり、


母子共に命を落とす事もあるとか。


ある程度の運動も必要だと聞きました。」



皇后陛下が三つ子を身籠っていると


知っていたのは、チェミと医師チームと


身内だけだった。



「少し訓練してくる!」


ヨンは、騎士団の所へ行き、訓練を始めた。



ビンは、痛みを軽減できる術はないか?


本を調べていた。



翌日の検診では、エルナは13週になっており、


少しふっくらしてきて母子共に健康だった。



ウンスは、18週になっていた。


「皇后陛下?胎動は感じませんか?」


「よくわかりませんが、ポコポコするのは、


お腹が張ってるのですか?」


「それが、胎動です!お子様達は、


お元気な様子です。今の所、大きさにも


問題はないですが、これからは、


2週間に一度の検診に致します。


今は、リンゴが3つ程の大きさですが、


これから、大きくなり、7ヶ月〜8ヶ月になると、


動きも取りづらくなります。


双子や三つ子は早産のおそれもありますので、


何か異変を感じたら、直ぐに呼んで下さい!」



「もしも、早く産まれたら、どうなるのだ?」


「……最善を尽くします!この先、胃を圧迫して、


食べる事も今まで通りには、行きませんが、


小分けに何回も食べるようにして下さい。」



「マイヤー先生?帝王切開は、この国では、


まだなのですか?」


「聞いた事はありますが…まだです!」


「帝王切開とは?」


「お腹を切って、子供を出すの。」


「はあ?死んでしまうだろ?」


「ちゃんとした手順を踏めば、


それが一番母子共に安全なのよ。


お腹に傷のある女はイヤ?」


「そうではない!ただ…心配なだけだ。


マイヤー夫人!最悪、その帝王切開とやらの


準備もするように!」


「はい!この首に誓って!


皇后陛下もお子様達の命は責任を持って


守らせて頂きます!今はまだ、


動けるようなので、しっかりと栄養をとって、


散歩等をなさると宜しいかと思います。」



「そうする!」



そんな時、魔獣が出たと知らせが入った!


「くそっ!暫くはおとなしいかと思っていたのに!」


「ねえ?どうして?此処は魔獣が多いの?


何か…魔獣が好む物があるから、


それを求めてるんじゃないの?」


「そう言った事は、考えた事がなかったな…。」


「その魔獣の森に行ってみるわ!」


「皇后陛下!!魔獣に襲われたら


どうするのですか?」


「大丈夫です!私の周りに結界を作ります!」



「はい?」


「マイヤー夫人…ウンスは、魔法を使える!


願った事は叶う聖女だ!」


「えっ?聖女様?」


「ただ、願うのには、かなりの体力が


消耗されてしまうから、


今は、原因を探すのが良いかな?って。


でも、魔獣の毛皮は、かなりの収入源なんでしょ?」



「いや、あれは、騎士団達の褒美だ!


しかし…ウンスの身体が心配だ!」



「此処で待機しております!」


「じゃあ、行ってみましょう!」


ポワンと光ったかと思ったら、


皇帝陛下と皇后陛下が消えた。



「此処が魔獣の森?思ったより明るいのね?」


「ウンス!気をつけろ!」


「大丈夫!結界を張ったわ!」


森の中を歩いていると、魔獣が出てきた。


「見て!ヨン?あの木ノ実を食べてるわ!


あれは、何?見た事ないわ少し光ってるみたい!


だから明るいの?」



「ああ、あれは、此処にしか生息していない


カイルの木ノ実だ!毒性があるようで、


人間は食べない!」


ウンスは静かに目を瞑った。


「ヨン!あれだわ!雷攻で、焼き尽くせる?」


「ああ、かなり広い範囲だが、全部やる!」


結界の外に出してもらうと、ヨンは、


雷攻を放ち、根こそぎ、カイルの木を消失させた!


さら地になった!


やって来た魔獣達は、驚いたように巣窟に


帰って行った。


その、巣窟数カ所にも雷攻を放ち、


魔獣は、全滅した。



診察室に帰って来た2人。


マイヤー夫人は、直ぐにウンスを診た。


「皇帝陛下!問題ありません!」


「良かった…無理しおるから、ヒヤヒヤだ!


魔獣は、もう出ないだろう!ウンスが見つけた!


カイルの木ノ実を求めて来ていた!


木も巣窟も壊滅してきた!」


「やはり、皇帝陛下は守護神でございます!」


「いや、今まで、魔獣が頻繁に出た


原因を突き止めたのは、皇后だ!」



扉を開けると、


「ソクチュに伝えよ!魔獣は全滅した!と。」



扉の外にいたアレクが何が何だかわからなかったが、


ヨンのひと睨みで走って伝えに行った。




にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村



ーーーーーーーーー


昨日から、メモをコピーして


貼り付けると、行間がなくなって


文字がずっと繋がった状態になります💦


問い合わせしても、メモアプリの方では


ないか?と返答が帰ってきました。


一度アメブロに貼り付けてから、


行間を作って、読みやすいしています。


凄く手間が…そのままアップしたら、


なんじゃ?この辞書みたいに


長々としたブログは?になります。


困った…


苦労して更新しましたが、


皆さんには、普通に見えてますか?