「馬鹿なお姉様。ビン大公様は、

私のものよ!えっ?どうして?口に

出るの?」


「ルミン王女!久しぶりね?」


「誰?えっ?ええーっ!エルナ?」


「王女様?エルナとは?」


「クングル侯爵…ウンスの侍女だった

娘よ!」


「なんですと!侍女が大公と?

こうなれば…」

クングルは、指輪をエルナに向けた。


「やめなさい!」


ウンスが立ち上がり、光を放った!

ビン、エルナの目の前に、

光の壁を作った!


その衝撃で、自分の頬にに刺した

クングル。


「今の光は…」


「ウンス皇后は、全て覚醒しているのも

知らないのですか?

ユソーウルで唯一覚醒した王女です!

そして、このクングルは、毒を使って

前王と前王妃を殺めました!6年前

サンダー王国の国王と王妃様の馬車を

襲撃したのも、ユソーウルです!」



「兄上の婚約者を危険に晒した者を

囚えよ!」


「婚約者?」ガクッと膝をついたルミン。


ニ人は、牢に連れて行かれたのだった。

王子はブルブルと震えていた。


「さて、ユソーウル王よ!不出来な

王女と家臣がした事は、このパーティー

の品位を問われる!」


「そんな事、知るか!あっ、口が…」


「其方に聞きたい事がある!

6年前、サンダー王国の国王と王妃の

馬車が、ユソーウルで襲撃された!

其方の仕業か?」


「あ、あれは、仕方なく…大国に

なって行くのを阻止する為に…何故だ!

勝手に口が動く!」


「此処にいる貴賓達が証人となった!」


「くそっ!私は、ユソーウル国王だ!」



「そのユソーウルだが、今、我が国の

騎士団が、サンダー大帝国の配下に

置きに行っておる!」


「まさか…」


「其方は、この大帝国の皇后である

ウンスを4才の時に離れの塔に追いやり

食事は、パンとスープだけという、

不敬を働いた!」


「そ、それは、躾です!」


「なる程…では、ユソーウルの王室に

居た者達を躾るとしよう!

パンとスープだけを与え、口答えする

なら、其方の王妃がやっていたように
 
鞭で打つ!18年間は、そうやって

過ごすが良い!」


「皇帝陛下!我が国にこの者達に

相応しい離島があります!皇后陛下が

その様な仕打ちを受けていたとは、

許せません!私に任せて頂けませんか?

我々同盟国の主君である国の皇后陛下が

受けた仕打ちは躾とは言えないです!

虐待です!」



「カルダニア国王。離島とは?」


「何もない所です!海に入れば、魚が

獲れます!山に行けば、魔獣も

おりますが、充分な食料がとれます!」


「正に理想郷ではないですか?」


「はい!我が国でも、謀反を企てた

者は、その島に送りましたが、

数年は、生きて行けるでしょう。

どうか、お任せ下さい。」


「では、こちらでの裁きが

終わり次第、送ります!」



「や、やめてくれーーっ!

悪かった!毒殺は、クングルだ!

6年前の事件は、警備団が勝手に

やった事だ!こう言えば、信じるか?

はっ、なんだ?また胸のうちが言葉に?

私は、死にたくない!」



「生きろ!生きてみせろ!食材も

豊富だ!黒の騎士団!コイツを

殺人を犯した罪で牢に入れよ!」


「はい!団長!」


黒の騎士団の団長は、

皇帝陛下の目から、闘うソードマスターの

(国で一番の剣の使い手に贈られる称号)

目に変った!




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ボロボロと悪事が出て来ますね。

サンダー大帝国は、色々な国と交易や

悪人退治で同盟を結んでいるからこそ、

強く豊かな国なのです。