凄いわ!叔母様!


いや、つい夢中になり、偶然揃った。



ヨンも凄いわ!


これは、頭を使うな?



イ・セクさん?惜しかったわ。

もう少しだったのに。



はい。これ程考えさせられる物は、

なかったです。


政も同じ事なのよ?

考えて考えて、人々を動かし、

まとめるの。どこをどう動かすかで、

間違いだと気付くでしょ?



なる程…そういう事ですか。



嫁御や。私は忙しいので無理じゃ!



俺も忙しい!



じゃあ、イ・セクさんに決まりね!

異論は?



ないです!



いや、医仙様が相応しいかと…。



私も忙しいのよ!

イ・セクさんは、これから、忙しく

なって下さい!


こうして、王様の代理人は、

イ・セクに決まった。



では、まずは、そこで寝ている男を

牢に。

それと、チャ・ウンも!禁軍を

呼んでくれないか?

イ・セクの最初の仕事だった。


直ぐにやってきた禁軍。


おーっ!アン・ジェ!


ヨン!生きておったのか?


ああ、簡単には死なぬ!

イ・セク殿が王の代理となった!

この男達を牢に入れてくれ!


あ、ああ。


貴方がアン・ジェさん?


医仙様?


主人がお世話になっています。


しゅ、主人?


ああ、俺だ!医仙、ユ・ウンスと

婚姻した。


は?まことか?


ああ。叔母上に聞いてみろ!


本当じゃ。チェ家には勿体無い嫁じゃ!


本当ですね?俺も名乗り出たかった。



アン・ジェ!!

それより、禁軍をまとめろ!

賄賂を受け取った上官は、イ・セク殿

に突き出せ!


あ、ああ、わかった!


禁軍によって、牢に入れられた、

徳興君とチャ・ウンだった。
  

あっ、それと国境は通れないわよ!

世の中には、人が考えもつかない事が

突然起こるわ!

イ・セクさん?まずは重臣を

見直しした方がいいわ。

親元派がいるはずよ。


元の者は、入って来れぬ!

キチョルの私兵は、スリバンと

ウダルチが何とかする!


はい!王様が帰って来るまでには、

より良い国にするために尽力します!


もしも、キチョルが来たら、

マンボの店に知らせてくれ!



キチョルの屋敷では、痛みと痺れが

取れずにキチョルとヤンサは、

息も絶え絶えだった。

声も出せない程、弱っていた。

向こうのヨンが放った雷攻は、

積年の恨みもこもっており、

一瞬で亡き者にしないで、

苦しませると言う処罰だ。

体内では、感電による影響で、

ヤンサは、泡を吹き、キチョルは、

あちこちの神経が切れ、臓器にも

穴があき、内臓がボロボロに

なっていた。


いつの間に、力をつけた?

あの男には…勝てぬ…

痙攣が起き、事切れた。


ヤンサも後を追った。


薬院に置かれ、治療をしたが、

大火傷のまま動けない二人も

痛みに悲鳴をあげていた。


テマナは、その様子を

屋敷に戻ったテジャンに伝えた。



そうか。チュンソクに伝えてくれ!

キチョルは、死んだと触れ書きを

出すように。


テ、テジャンは?


俺は屋敷に居る!

王には、イ・セク殿が、乱れた

王宮を正しておるから、

もう少し待つように伝えてくれ!


テジャンが生きてる事は?


ああ、どうせ重臣に知られたから、

別に話してもかまわないが、

王宮に戻るつもりはない!と

職を辞する。

俺は、王や国を守るより、

イムジャを守る事が一番大事だ!

それと、徳興君は、誤って

自分で猛毒を刺してしまった。

天より参りし偉大な教授ユ・ウンス

に以前毒で苦しめた罪で、牢に

入っている。


ユウンス?


医仙だ!


イ、イエー!

天より…偉大な…きょうじゅ?

お、奥方様。

指折り繰り返し言って、テマナは

走っていった。




ーーーーーーーーー

天より参りし偉大なる教授ユ・ウンス!

これは、王様にも王妃を救った事を

思い出せ!と言う事でしょうね。