二人は、市井の彫金細工の店に行った。



おや?将軍?いや、良く似ており…



あっ、弟と妹なんです!


指輪を買いたいのですが、

一番高いのを。


はい。流石兄弟ですね?

今日は、良い指輪が入りました。

お名前を入れますか?


困った。同じ名前だ。


イムジャが天界の文字を書いた。


これは?


二人にしかわからない秘密言葉なの。


はい。わかりました。


指輪を買い、屋敷に戻る途中、

何も話さないテジャン。



テジャン?どうしたの?


あっ、いや、その…


突然ひざまずいた。


一生大切にします!年老いて、

命が消えゆく時も一緒です!

俺の妻になって下さい!



はい…グスッ

テジャン、立って。


お互いに指輪をはめた。


俺は口下手だから、何と言っていいのか

考えてしまって…

胸を打つ言葉には、程遠いかも

しれないが、イムジャだけなんだ!



うん。嬉しかった。

じゃあ、約束して!


浮気はしない!妓楼に行かない!

喧嘩してもその日のうちに仲直り!

隠し事は、無し!

オッケー?


約束はこの指輪に誓って

守る!

お、おっけーだ!




あら?素敵な指輪ね?


ああ、夫婦らしくなったな。

さて、そちらの高麗に行きましょう。


はい!


ヨンは、小刀を出した。


あっ!それは!


そうです!ウンスにあげた小刀です。

門を開く物はそれぞれ違います。

近いうちに、そちらにも何か変化が

あるかと。

あっ!チュホンを忘れるところだった。


二頭のチュホンも主がどっちかは、

わかっているようだ。


小刀に気を込めると光だした。

そして、天門のように、青白い

渦ができた。



マンボの所へと願って下さい。


はい!



一瞬で着いた。


うおっ!なんだ?


ヨンか?えっ、もう一人?

医仙も?

な…そっくりなオノコまで?


師叔、説明は後だ!


テジャン?うわーーっ!

テジャン!泣きじゃくるテマン。


何てそっくりで可愛い子なんだい?

食べちゃいたいくらい可愛いねぇ。


うわぁ〜ん。レン、食べられる?


クククッ、何処のマンボ姐も一緒だな?


クスッ。ほんとね。

大丈夫よ?レン!それくらい可愛いって

言ってくれてるのよ。


ひっく。あい。


ジホ!シウル!典医寺全員を此処に

連れて来い!


人使いが荒いなぁ。わかったよ。


テマナ!王にキチョルの私兵が

狙っておるから、玄高村に居る様に

伝えてくれ!


イエー、テジャン!



あっ!そうだわ!爆竹を持って来たの。


爆竹?


そう。此処に火を付けて、笛男と

あの厚化粧の火女が現れたら、

投げつけて!物凄い音で、驚いた隙に

女にこれをかけて!


油ですね。


正確には、灯油かな?

燃えるわよ〜。殺しちゃ駄目よ。


師叔!叔母上にイムジャを族譜に

入れると伝えてくれ!


なんだってぇ〜。

お前、どうやって生きてたんだ!


その話は後だ!


役場に行ってくる!


ああ、説明は俺からしておく!


すみません。お願いします。

イムジャ?外套を着て!


あっ、うん!


二人は、外套を着て、役場に行き、

婚姻の届けを出した。


えっ?


しっ!俺が生きてる事は、話すな!


はい!


妻を族譜に載せてくれ!


はい!直ぐに!


これでイムジャは、本当に俺の妻です!


うん。


婚儀は徳興君を片付けてからで

いいですか?


色々山積みなんでしょ?

それから、考えましょう。


お待たせしました。

柳 恩修さんをチェ家の族譜に

入れました。


暫く、内密にしてくれ!


はい!


直ぐにマンボの店に戻った。



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皆様のプロポーズは、どんな言葉でしたか?

私は…鮮明に憶えてますよ💗


色々とご心配おかけしました。

今日は遅くまで残業でした。

介護も、施設に行く日を増やしたので、

楽になりました。

もう少し様子を見ながら、介護付きホーム

に入所させる予定です。

お義父さんも、かなり身体が追いつかなく

なってるので、倒れたら大変です。

身近で要介護になった義母は、日増しに

悪くなっています。

年を取るって、そういう事なんですね。