うわぁ〜ん!レン、わるいこ?


レンは悪くないんだぞ。

かあ様みたいに命を助けたんだ。


はなれたら、かあしゃまみたいに

おむねがいたいいたいになります。

めしょめしょないて、こんどあうときは

いっぱいかあしゃまの

じーたんとばーたんがきて、

いっぱいとおしゃまにかあしゃまを

わたします…でも…でも…ちっちゃい

はこにはいったおほねです…

いっぱいかあしゃまはしんじゃうの。

うわぁ〜ん。


えっ?レン?おほねになるって?


きれいなおはなばたけで…ひっく、

いっぱいおくすりをのんで、

うのかなくなるの…ひっく。

でもね、でもね、みえないけど、

いっぱいかあしゃまは、おはなのよう

わらって、いっぱいとおしゃまの

そばにいるの。


レン!本当か?
 

とおしゃまのばか!

レン、うそいわないでしょ?


ああ、そうだな。ごめん!

とう様が悪かった。



ひっく、ひっく、いっぱいとおしゃまは

はりでちくっとさされても、

おしゃけのんで、いっぱいかあしゃまを

さがすの。でもね、おおきなそーこ

みたいなところでたおれてうのかなく

なるの。みえないいっぱいかあしゃまが

おきて!っていうけどきこえないの。

しんじゃうの。うわぁ〜ん。



わかった!レン!

とう様とかあ様が悪かった!



ごめんね。レン。

倉庫に倒れてるの?


あい…みえないいっぱいかあしゃまは

はしって、さがして、みつけるの。



ちょっと待って!それって、あの夢?



レン、ゆめじゃないです。

みえたんでしゅ。ひっく…


ウンスさん?

あなたも見たでしょ?典医寺の

自室で?


はい…うなされていました。



小さな箱?骨になって?自害?

そんな…

イムジャ!イムジャはなにゆえ、

他の女人と試せと言ったのですか?

俺にはイムジャしかいないのに、

そんなに信用してないのですか?


だって…メヒさんの形見の布…

テジャン、ずっと巻いてるでしょ?

結局私は勝てないのよっ!


こんな物!

ヨンは鬼剣から外すと燃やした。


本当に忘れていただけです。

俺は無愛想で女人には気遣いもなく、

言葉が足りないです。

それでも、好いてもいない女人に

肩を貸したり、抱きしめたり

しません!イムジャが居なくなった時

俺には見えたのです!

イムジャが何処を走って、何処に

居るか!そして、イムジャが

居なくなって、俺がどれ程辛いか…。



あっ!もしかして…ウンスさん?

第二夫人の事も?



は…い…。うっ…


泣くなら俺の胸で泣け!

イムジャが泣く場所は、生涯、俺の

腕の中だけだ!イムジャは何でも

隠してしまう。俺の前では、

何もかもさらけ出してくれ!


ギュッと抱きしめた。


第二夫人?イムジャそれは、なんだ?



ウンス?俺達は、勘違いしていた

ようだな?


そうね。この二人は、もっと

話し合いが必要だわ。


ああ。俺は…レンにとおしゃまのばか!

と言われてしもうた。

レンは、俺の大切な息子なのに…


レン?とお様がばかなら、

かあ様も大バカよ?


ごめんなしゃい…レン、とおしゃまも

かあしゃまもだいしゅきで

いっぱいなのに…うわぁ〜ん。


ほら?泣くな!とう様が悪かった!

とお様もかあ様もレンが大好きだ!


ほんとのほんと?


ほんとのほんとだ!

ほら?指切りしてハンコしてコピー

だろ?


あい…。



すいません!第二夫人とは?

どういう話なんですか?



あれは、私も混乱したわ。

100年前から戻って来て、この人が

結婚してたら、レンと二人で、

また天門が開く日を待つか?

愛人か妾にされるのか?

あのね、天界の史実では、

崔瑩将軍は、第二夫人とお墓に

入ってるって書いてあるの。

でもね、皆んな、それを不安に
 
思っていたの。

忘れていて、ごめんなさい。

だから、ヨンと一緒に、祠堂に

行って調べたら、全く違っていたの。


えっ?


展示してた鬼剣も違うし、

ウダルチの鎧兜も違ったわ。

柳氏と眠るって、私が

第二夫人なの?と思ったわ。

戻って来た時は、本当だったの。


えっ? 


なんですか?浮気したんですか?

人には説教しておいて!



い、いや…違うんだ。

でも…最初は、そうだった。

ウンスが戻って来る一年前に、

王命だったらしく、チェ尚宮が

勝手にイ・ジェヒョンの娘を

族譜に入れてしまったんだ。

それを知った時は…菩提寺の墓の

前でうずくまる程泣いた。

俺はウンスだけを待っていたのに。

だから、俺から始まる族譜を

作ったんだ。そして、天界では、

本人の同意がないままに勝手に

婚姻させられていたら、異議申し立て、

無効にできると聞いて、役場に行って、

聞いてみたら、できる!と言われ、

チェ家の族譜も書き換えた!

ユ・ウンスは、唯一無二の

俺の正妻であり、レンは正式な嫡男に

なったんだ。



えっ?そんな辛い事が?


だから、王妃の方が大事だという

チェ尚宮と縁を切った!


それで国を分けたのですか?


王と王妃がな、典医寺をなくして、

祈祷師頼みにしたんだ。

その祈祷師が元赤月隊だ!

中毒性のある香を何年もたき、

今は、王も王妃もチェ尚宮も

その中毒患者だ!


そんなの辛すぎます。

叔母様と縁を切るだなんて…。


それしか方法がなかった…

俺が六年もウンスを待っていたのは、

簡単な事だと思いますか?

俺は六年間、ウンスだけを待ってました。

その女人の顔も知りません!

しかし、レンを連れて戻って来た

ウンスに申し訳なくて、

あらゆる事をしました。

だから、お二人の絆が足りないと

思ってしまったのです。

申し訳ない!

レンが気づかせてくれました。



そうよね。ごめんなさい。

私でも、また離れて、会えなく

なったら、廃人のようになるわ。

レンが見た事は、起こり得る事だわ。



ごめんなさい!ごめんなさい!

テジャン!

かなり卑屈になっちゃったの。


いや、俺が無関心であの布を

そのままにしておいたのが

悪いんだ。イムジャが骨になって

帰って来るなんて、壊れてしまう。

絶対に離さない!


二人はきつく抱き合った。



大丈夫ね!


ああ。それより、俺は、レンに

愛を伝えねば!


とうしゃまのばか!と

言われたのが、相当こたえたヨンだった。





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レンの大泣き。

レンの言葉はとても見過ごせない

ですよね。

本来なら、そういうお話だったのです。

一年後に出会えたウンスは、

小さな箱に入っていた…いや、殴らないで〜💦