王宮に着き仔細を聞いたヨン。


まさか…先程すれ違ったムガクシか?


ヨンア!待て!

お前は、医仙の話をちゃんと聞いて

あげたのか?


あっ、いや…

そう言えば、イ・ソンゲを助けたと

泣いておったのに、俺には死のうが

生きようが関係ないと思っていた。



元は、明国になるそうじゃ。

朱元璋が紅巾賊…恐らく白蓮教徒

であろう。十万で押し寄せ、

王宮を落とすが、お前は、

何年かかっても、もとに戻すそうじゃ。

長生きするとも言っておった。

そして…誤算があったと…

お前を愛してしまったと。


愛して?


側に居ても、尚恋しいと言う事らしい。

これを。



渡された紙を、広げた。


こ、これは?


医仙の髪の毛じゃ。逃げる為に

切りおった。



くそっ!叔母上!追いかける!


追いかけて、そして、どうするのじゃ?



今は、何もかも捨ててでも、

イムジャを追いかける!王に

伝えてくれ!恋しい女を探すと。


ヨンは、チュホンに乗って、

国境へ向かった。


チュホン!頼む!あの方の所へ。


チュホンは、速い!

雨が強くなっても、走り続けた。


あの馬は?


すれ違った時の馬だ。

道が閉ざされ、崖の上に、

一つ…履物があった。


くそっ!あの違和感は、履物だったのか?

何故か振り返った時に感じた

ムガクシへの胸騒ぎと違和感。


イムジャ!イムジャーー!

下を見下ろすと、ウンスが

崖下に落ちて行き、突然現れた

あの光りの渦に飲み込まれた。


チュホン!頼む!


ヨンは、チュホンに乗り、

その光の渦に飛び込んだのだった。




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二人の行き先は、天界?

それとも違う所?

別々になるのでしょうか?


コメ返遅れますm(_ _)m