ダブルレインボー🌈わかりますか?17時過ぎに
買物に言ったら、遭遇しました💕



☆鏡花水月☆
はかない幻のたとえ。目には見えるが、
手に取ることのできないもののたとえ。
感じ取れても説明できない奥深い趣のたとえ。




何が足りなかったの?

どうして…どうして…あの人の所へ

戻れなかったの?

今でも手を伸ばせば、

イムジャと心配そうな顔が届きそうで

届かない現実に涙が溢れて仕方ない…。


此処に来て四ヶ月になろうしていた。



イム・ユム…知ってるわ。武臣政権の

最後の功労者…。

それでも、知らない振りをしていた。


ほとんどこの屋敷には、居なく、

月に一度か二度帰ってくる。

その偶然に救われた。

奥様のスジ様は、とても良くして

くれた。事情を知っているからだ。



イセンさん?イセンさん?



はい…奥様。


また泣いていたの?

大丈夫よ。


奥様は、寂しくないのですか?

旦那様が…その…。



私は、この通りあまり、身体が

丈夫じゃないから、世継ぎを

産めないわ。

でもね、イセンさんのおかげで、

凄く元気になってきたの。

旦那様のお子を産んで下さる方が

いるのなら、それは、仕方のない事なの。

旦那様も、私だけだといつも

言ってくれてるわ。

噂なんて、気にしないし、本当でも、

私は許してあげるわ。


奥様は…とても強い方なのですね?

私は…もしも、あの人が他の人を

選んだら…身を引きます。


それよりイセンさん?

貴女、お子を授かったんじゃない?

ずっと具合い悪そうだったし、

少し、お腹が目立ってない?


えっ?


もしも、此処に来る前に授かったのなら

もうすぐ動く頃じゃないかしら?


まさか…。

でも、食べれなくて、匂いも駄目で、

最近は、落ち着いたけど…

あの時の?


クスっ。ここまで気付かないものなの?

私も経験がないけど、典医様に

聞いた事に良く似てるから

そうだと思っていたのよ?


慌ててチャン先生に教わった

脈診をしてみた。


あっ…ポロポロと涙が流れた。



どうしたの?


嬉しくて…此処にいます!あの人の子が

此処に居るって言ってます。


やっぱりね。大事にするのよ。


はい…例え帰れなくても、

あの人の子供がいれば、

生きて行けます。

私達…本当に愛し合っていたんです。


愛し合って?


愛…その人の事を想うと恋しくて

側にいるのに、恋しいという事です。



そう…私も旦那様を愛しているわ。

こんな時代で初めて合った時にね、

旦那様は、

婚姻してくれますか?貴女をお守り

したいです!って言われたの。



あの…お見合いですか?


違うのよ?身体の調子…イセンさんの

言う、喘息が酷くて、王宮の御典医様に

診て貰ってる時に、たまたま、其処に

旦那様が少し熱が出たと来たのよ。

其処で、初めて会ったの。

いきなり、言われたから…

私は、身体が弱く子を産めません!

これから、療養を兼ねて遠くへ

行きます。と言ったの。



凄い!ラブロマンスですね?


らぶ?


あっ、気にしないで下さい。



旦那様は、美丈夫で腕が立つ人でしょ?

その名前も知っていたから…。


あの、奥様は?貴族の?


そうですね。父親が文官でした。



でした?


私と同じ病で、亡くなりました。

なので、私も婚姻等、する気は

なかったのですが、旦那様が

どうしても!と…負けました。


クスクス。


やっと、笑いましたね?イセンさん?


えっ?


イセンさんは、此処に来てから

笑った事がなかったんですよ。



奥様…奥様は、まだお若いです。

お世継ぎが欲しいですか?

それが、例え命を縮めても。



いいえ!命を縮めるのなら、

一日でも多く旦那様の側に居たいです。



わかりました。

もしも、お子様が欲しくなった時は

言って下さい!


ありがとう。イセンさん。



それから、ウンスは、お腹に

あの人の分身がいるのだと、

愛おしくて堪らなかった。


何故か?子供は男の子だと思った。

まだ産まれて居ない子に  

怜(レン)と名付け、毎日、話しかけた。



レン?とお様はね、とてもイケメン

なのよ?

ぶっきら棒だけど、優しいの。


しょですか。と聞こえた。




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今書いてるお話が全て現代に関わって

いるので、頭の切り替えの為に、

ちょっとレンの産まれる前のお話を💗