ソン・ユが見せた日誌は、

本人が書いたのではないか?と

思ったんです。

あの懐中時計を見て、ソン・ユが、

100年前に書いた日誌かな?と。

それを確かめたくて…。

それと、あの手紙が気になって…。



ああ、あれは、どのウンスが

書いたか?わからないのよ。


えっ?


100年前に行った私は、何か違うと

思ったけど、同じように、手紙を

書いて、あの岩の下の置いて来たの。

それぞれの私の記憶の断片かも

しれないし、本当に書いたユ・ウンス

が、誰か?まだわからないのよ。



どういう事ですか?



あの時、王宮に戻って、

間に合わなくて、王妃が亡くなって

お酒に溺れたヨンさんもいたの。

毎日、探していた別の私が

夢でみた廃屋で見つけたりしてた

らしいわ。

それと、洋金花の毒にやられて、

あの廃屋で倒れていたヨンさんも

いたの。

そのヨンさんとウンスは、

100年前に行かずに結ばれた二人なの。


だけど、何かが少しずつ違うと

思ったの。

だって変じゃない?

王妃が亡くなったからって、

お酒に溺れたヨンさんもヨンさん

だけど、ウンスさんが居たのに

そんなに心を痛める事?

荒んでいく貴方…って手紙に書いてた

けど、それじゃあ、まるで、

私と逃げた事が間違いで、また

心を凍らせたと言う事でしょ?

王が乱心したからって、自分のせい?

忠実な臣下なのは認めるけど、

まるで、王宮に恋してた?とか

私なら逆ギレしたわよ!

何もかも自分のせいにするなんて、

甘ちゃんにも程があるわ!

六年も待ったうちのヨンと比べて

しまうわ!


まあ、ウンス?気持ちはわかるが、

怒るなよ?


離れ離れになってから、気付くなんて

遅すぎるけど、四年間毎日届かない手紙を

書いていた事で、許してあげるけど、

あの夢にも腹が立ったのよ?

だって、そうじゃない?

荒んで行くのは勝手だけど、

一番酷い思いをしたのは、私達

ウンスよ?

夢の中で死なないで!って泣いてたわよね?

私達の方が死にそうだったのに、

何か矛盾してると思わない?


確かにそうです!

あの手紙の通りなら、私達は、

毒が回って死んでました。



でも、あのヨンさんは、物凄く努力して

信頼を取り戻したのよ。

そのウンスさんは、ヨンさんの

近い親戚だった領主さんの所に

居たのよ。

それと、ソン・ユの高祖父の所に

飛ばされたウンスさんも居たわ。


えっ?


最初は、おとなしくして居たけど、

マジギレしたらしいわ!

日誌を書き換えろ!って。

自分の子孫の過ちを失くす為に、

一緒に身籠った奥さんと着いてきて、

高麗で暮らしてるわ。



えっ?そうなると…


そうよ!ソン・ユの存在が無くなると

言う事よ!


かあしゃま?おむねいたい?


レン?そうじゃないのよ?

かあさまととおさまに悪い事を

した人のお話をしているのよ。


しょですか。レンがエイッてします!


大丈夫だぞ?レン!

とお様がやっつけた!


あの、やっつけたとは?


ウンスが帰って来ると信じていたので、

憂いがなきよう、葬りました。



ウンスが目覚めた時からの話を

教えて下さい!


解毒した朝、まだ熱が下がらず、

薬瓶に残っていた、あすぴりん?

を噛み砕き飲ませました。

キチョルが騒ぎを起こしたので、

チェ尚宮に頼んで、行きましたが、

手が震え、剣も重く、それでも、

キチョルの剣を折りました。

ですが、それはキチョルの策で

その間にウンスを拐われました。

ジッとしていられず、天門を

目指したのだろうと、探しに

出ました。

ウンスは目印を残してました。

天界の文字で、大丈夫だと。

やっと見つけだし、チョヌムジャと

ヤンサを仕留めてる間に、

ウンスは小刀でキチョルの手に

傷をつけたそうです。

キチョルは慌てて逃げたようでした。

ウンスを見つけ、約束通り、

側にいてくれるか?言いました。

ウンスも頷いてくれて、

近くの宿屋に二人で行き、

結ばれました。

其処で結ばれた俺達とただ抱きしめて

眠った二人に分かれたようです。


しかし、あの時、皆、一様に、

明日、天門が開きます。

会いたい方が居るのでは?と

ウンスに聞いてしまったのです。


会って来てもいいの?とウンスが

言ったので、翌日、天門まで

行きました。

ところが、キチョルが居たのです!

天門は、どうやって潜るのか?と

尋ねてきたんです。


ただ潜るだけだと。


天門はキチョルを拒みました。


キチョルと争いになり、

勝てると行ったのに、最期の氷攻は

凄まじく…ウンスを連れて行かれ

ましたが、天門を潜って逃げた

ウンスは、ソウルにつき、

凍りつきそうな俺を助ける為に病院へ行き、

其処に来ていたウンスを取材?

しようとしていた日本人の

カメラバッグを借りたそうです。

それに、必要な物を入れて、

また天門を潜ったら、100年前だった

そうです。


そうなの。カメラバッグに、

フィルムケースとあの日記帳が

入っていたの。

ああ、此処に来るのは必然だったのか。

と色々考えたけど、手紙の内容も

一致しない事に気付いたの。

あの時、太陽黒点の爆発が起きて、

時空が歪んだせいなのかもしれないわ。


今は、もっと酷く歪んでいるかも

しれません。まだ、天門は、

開いているんです。


だったら、あの天門は潜らない方が

いいわ!

もし、行きたいのなら、

ヨンさんがあの鬼剣で門を開ける

様になってから、どこでも確かめに

行く方がいいわ。


どうやれば?


ただ願うだけです!


レンがギュッと抱きついて来た。


レンちゃん?


だいじょぶです。すこしだけ、

おてつだいしました。

いっぱいかあしゃまも。

とウンスに抱きついた。


何だか、ポカポカするわ。


いったいレンちゃんは、どんな内攻が?


雷攻も風攻もあります。

人を癒やす内攻も、遠くを見透す内攻も

あるようです。未知数なんです。


レンちゃんは、何才なの?


レン、もうしゅぐさんさいです。


あの…先程から叔母様をチェ尚宮と…


ああ、チェ尚宮と縁を切ったのです!


えっ?


俺が国境に行っている間に、

勝手に族譜を汚しました。

王と王妃とイ・ジェヒョンもぐるで

勝手に婚姻した事になっていたのです。


マジ?


ウンスにはちゃんと説明して、

俺達家族から始まる族譜を作り

ました。


凄っ!頭いい〜!


それでも、やはり、納得が行かず、

天界では、自分の知らない間に

そういう事になったら、異議申し立て

できて、無効にできると聞き、

役所で聞いた所、高麗でもできました。

なので、新しい崔家の族譜に

しました。


何故?変わってしまったのですか?


王妃が子を亡くしたのが不憫で

ならぬと。ウンスより王妃を選びました。

しかし、典医寺を無くし、

祈祷師に頼った王と王妃のせいでも

あります。

長年にわたり、中毒になる香を

嗅がされていたようです。


それって、薬物依存ですか?


そうなの。時間がかかると思うわ。

王妃様なんか、顔つきまで、

変わってしまったのよ。


イムジャでも、治せないのですか?


将軍?薬物依存とは怖いもので、

この時代にもありますが、

治療法はないんです。

いっとき、辞める事ができても、

また手を出してしまえば、

元に戻ってしまいますし、此処では、

違法で捕まります!


なので、高麗を二つに分けました。

我々の居る国は高麗大国です。

王宮前に国境を作りました。


なる程、かなり興味深い話ですね。

そちらの歴史は変わったのでは、

ありませんか?


そうですね。色々と変わっている

俺達の現代です。


とおしゃま…レン…おねむ…
 

ああ、すまない!レン!


どうしたんですか?


内攻を使い過ぎると眠くなるんです。

まだ幼子ですから。



では、また、日を改めます。


帰り際、ヨンは、コソッと聞いた。


あの…ウンスから気を貰うとは?


愛おしくて、たまらないでしょ?

愛でて繋がるだけです。


へっ?


三人は、門の中に消えて行った。





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ドラマでのあの夢の不思議な謎が

未だに解けません。

皆さんは、どうでしたか?

長くなりましたm(_ _)m