昼前にジンが迎えに来た。


すいません。遅くなって。

将軍から預かった物の値が

あまりにも凄すぎて。

取り敢えず、これを!


鞄2つにビッシリと入ったお金を

ヨンに渡した。



は?これは、この国では、

どれ位の価値があるのですか?



まだまだです!銀行の特別金庫に

しまってますが、これだけでも、

豪邸が3棟は建つでしょう。

それと、住民登録証も作りました。

お二人は、昨日籍を入れました。

夫婦になられたと言う事です。


えっ?婚姻届けは?


こちらで用意しました。

高麗では、既にご夫婦だと聞いたので。

それと、これが将軍のスマホです。

此処では、必要な物です。

これが1です!簡単な西洋数字を

教えます。

ジンが操作の仕方を教えてくれた。


此処に必要な方の電話番号が

入ってます!

あっ!ユ先生のスマホは、こっちです!

将軍は、ハングルはまだなので、

苦労して、漢字とハングルで

名前を入れさせました。


あっ、柳 恩修(유 은수)


それを指で軽く触って下さい。

そして、ココを押して下さい。


ウンスのスマホが鳴った。


私の声が聞こえる?


はい…不思議です。


後は追々、先生に聞いて下さい。


それと、着替えも持ってきました。


将軍は、財閥のイケメン御曹司と

言って良いでしょうけど、

楽な服装にしました。

まだ、30?ですので、それなりに。


ユ先生は、相変わらず綺麗なので

厚手のブラウンチェックのワンピース

を用意しました。

どうやら、昨日は熱い夜を過ごした

ようですね?


えっ?えっ?なんで?

そ、そうよね?暑い日だったわ!


ユ先生?首元にたくさん付いてます!

将軍も、やりますね?


えっ?キャーーーッ!キスマーク?

ヨンのエッチ!


心外です!ウンスも喜んで…

背伸びして、ウンスがヨンの口を

塞いだ。


新婚です!よくある事です!

俺もそうでしたので。


えっ?ジンさん、結婚したの?


はい!幼馴染みと一年前に。


忙しいのに、ごめんね。


いいえ!命の恩人です!妻も

わかっていますので。


ヨンとウンスは着替えた。

キスマークは、ファンデーションで

何とか隠した。


ヨンは、白のVネックの薄手のセーターに

軽いジャケットを着て、ブラウンの

チノパンで出て来た。


うわっ!モデルみたい!素敵!


ウンスこそ、綺麗だ!あっ?

痕が消えてる?


ファンデーションで隠したのよ!


隠さなくとも…。


だって、オンマとアボジに見られたら、

恥ずかしいもの。


恥ずる事はありません!

夫婦なのですから!


いや、だって…モロにヤりましたって

感じだから。



まあまあ、そろそろ行きますか?

あっ!それと、これは、ユ先生と

将軍のカードです。


何これ?ブラックカードじゃない?


当たり前ですよ?大金持ちの

ご夫婦です!それぞれの口座を

作りました。


ぶらっくかーど?


このカードで何でも買えます。

後で教えますので、コレに入れて

下さい!

とヴィトンの真新しい財布を渡した。


お金も入ってます。


ジン殿?ここでも困らぬだけの

金はあると言う事ですか?


そうです!使い切れない程の…。

昔なら…末代まで困らぬ程のと言えば

わかりますか?


はっ?蔵に沢山あったぞ?

あれしきでか?


今は、金の値がかなり上がっています。

それより、高麗時代の崔家の物だと

判明した為に値が付けられない程

なんです。

高麗青磁だけでも凄い値が付くんです。

ユ先生のご両親の壺も凄い値が

付きました。


では、イムジャに苦労をさせなくて

済むと言う事ですか?


そうです!贅沢三昧です!


では、家を建てる事ができますか?


豪邸が何軒も建ちます!


塀の高い家を建ててもらえますか?


はい!うちの会社総動員でやります!


テマナとマンボ達の家も頼めますか?


わかってます!

既にお金も生涯困らないほど、

用意しました。将軍の金塊から。

まず、この世界に慣れて、

今後、どうするか?を皆さんで

話し合って下さい!


相わかった。


三人で、両親とマンボ兄妹、テマナの

待つマンションへ向かった。


マンションへ着くと、ジンの部下から

電話があり、天門は、まだ開いて

いると連絡があった。


マンボ兄妹もテマナも、両親が

こちらの服を買って来て、

着替えていた。


あっ!姐さん?良く似合ってるわ!


何だかこっちの服?は、軽くて

動きやすいよ。


ヨン!驚いたぞ?あれだ!


ああ、あれか?


なんて便利なんだ!綺麗だし、

俺はあそこに住んでもいいくらいだ!

トイレって言うのか?


ほんとだよ!火も勝手に点くし、

明るいし、あのチンってなるのも

凄いね〜。


では、皆さんの住民登録証と、

スマホをお渡ししますね。

これで皆さんは、この国の国民だと

証明できます。


わっ!俺の顔が付いてる!


そうです!この数字は、

住民登録番号と言い、生まれた日や

性別、住んでる所がわかります。


へえ〜、便利だねぇ。


オ・テマンさんの叔父と叔母と

言う事で、オ・マンボさんと

オ・マンボニナさんと言うお名前に

なりました。


テマンさんは20才です。

マンボさん達は、後でわかるかと

思います。


いくつにしたんだい?


んっ、う、うっうん…50才と47才と

言う事で…。


なんだってぇ!若返った気分だ!


若すぎるだろ?感謝しろよ!

俺は知ってるぞ!


ねえ?本当は何才なの?

ウンスがコソッとヨンに聞いた。


まあ、5才は違うかと。

マンボ姐は叔母上より上です。


若く見えるわよ?


医仙は可愛いね〜。


オ、オイラももっと上です。


まあ、此処では、この通りで

行きましょう。


スマホの使い方を教え、


まずは、父親が地球儀を持ってきた。


まず、この地球が星だと言う事は、

知らないですよね?

夜見える星のように、他の星から

見たら、この地球も同じと言う事です。

そして、地球は丸いんです。


えっ?平らじゃないですか?

行き止まりがないって事ですかね?


そうです。そして、此処が今私達が

住んでいる国です。


他にも沢山国があると言う事ですね?


そうです。朝鮮半島は、

高麗時代から比べて、2つに別れ

ました。


此処が開京ですが、今は隣りの国に

位置しています。

これが、国の境界線です。


そして、このソウルが此処です!


へえ〜、こんなに沢山国が

あるなんて、戦が絶えないんじゃ

ないのかい?


戦…大きな戦争は昔ありましたが、

今は、ありません。

国の中で争いが起きてる所も

ありますが、今はこの国は、

戦はありませんし、人を斬ったり

したら、刑務所に入れられます。


なる程、さすがお父上殿は、先生?

だったからか、教え方がわかり易いです。


何よりも、王はいません!

大統領と言う方が国民に選ばれて

国をまとめています。

それには、他国との交易や話し合いも

大切な責務です。

と、取り敢えず、この位にしておき、

少し街に出て、慣れる事から

始めてみますか?


みんなは、ゾロゾロと街へ

繰り出した。




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いよいよ社会見学です。